JR株の戻り足際立つ、インバウンド効果と運賃値上げへの思惑が株高後押し
JR東日本<9020>、JR東海<9022>、JR九州<9142>など地合い悪のなかもJRグループ各社の株価が強調展開をみせている。インバウンド特需による乗客数回復に加え、JR九州が来年4月から運賃を平均15%引き上げる方針を開示していることから、他のJRグループ各社もこの動きに追随する可能性が意識されており、買いを誘導しているもようだ。また、消費者マインドもコロナ禍からの脱却が進むなかで移動が活発化し、今夏はお盆期間の指定席の予約数が前年比で大幅な伸びを示していることも、投資資金を誘引する背景となっている。なお、前日発表されたJR東海の24年4~6月期決算は営業利益が前年同期比26%増益と好調だった。きょうはJR東日本の決算発表が予定されている。