話題株ピックアップ【夕刊】(3):TDK、四国電、JR東日本

注目
2024年7月31日 15時19分

■TDK <6762>  10,535円  +390 円 (+3.8%)  本日終値

TDK<6762>が4連騰。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比4.0倍の596億2700万円となった。あわせて9月30日を基準日として10月1日付で1株を5株に分割することも発表しており、これらが株価の刺激材料となったようだ。4~6月期の売上高は同3.1%増の5188億900万円だった。スマートフォンなどの端末需要が堅調に推移するなか、データセンター向けのニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要が大幅に回復した。バッテリーEV(電気自動車)向けの需要は減速したものの、大幅な円安や前期に実施した構造改革の効果もあって利益を押し上げた。

■四国電力 <9507>  1,307円  +42.5 円 (+3.4%)  本日終値

四国電力<9507>が反発。同社は30日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比84.6%増の307億6200万円となり、通期計画の440億円に対する進捗率は69.9%に達した。売上高は同3.2%増の1868億5400万円で着地。総販売電力量が増加したことなどに加え、利益面では火力単価の低下や原子力の増加により需給関連費などが減少したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■JR東日本 <9020>  2,825円  +54 円 (+2.0%)  本日終値

JR東日本<9020>、JR東海<9022>、JR九州<9142>など地合い悪のなかもJRグループ各社の株価が強調展開をみせた。インバウンド特需による乗客数回復に加え、JR九州が来年4月から運賃を平均15%引き上げる方針を開示していることから、他のJRグループ各社もこの動きに追随する可能性が意識されており、買いを誘導したもようだ。また、消費者マインドもコロナ禍からの脱却が進むなかで移動が活発化し、今夏はお盆期間の指定席の予約数が前年比で大幅な伸びを示していることも、投資資金を誘引する背景となっている。なお、前日発表されたJR東海の24年4~6月期決算は営業利益が前年同期比26%増益と好調だった。きょうはJR東日本の決算発表が予定されている。

■日本M&A <2127>  707.1円  -134.3 円 (-16.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

日本M&Aセンターホールディングス<2127>が続急落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高が前年同期比7.4%減の76億3800万円、営業利益が同6.6%減の16億300万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを呼んだ。前四半期の1~3月に四半期として過去最高の成約件数を記録した反動が出た。業績の先行指標である譲渡案件の新規の受託件数は伸びており、通期予想の達成に向けた商談ストックは着実に積みあがっているという。

■M&Aキャピ <6080>  2,140円  -241 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が大幅安。30日取引終了後に24年9月期連結業績予想の下方修正を発表。営業利益が従来の増益予想から一転減益となる見通しを示しており、これが売り材料視された。今期の売上高を228億3500万円から193億500万円(前期比7.4%減)へ、営業利益を81億200万円から62億100万円(同16.8%減)へ引き下げた。大型案件の成約件数が低調に推移した遅れを取り戻すに至らなかったことが要因。

■トプコン <7732>  1,570円  -174 円 (-10.0%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

トプコン<7732>が急反落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高が514億500万円(前年同期比3.4%増)だった一方、最終損益が9億5000万円の赤字(前年同期1億9900万円の赤字)となっており、これが嫌気された。円安を背景に売上高は伸びた。利益面では構造改革による固定費削減効果があったものの、円安の影響を除いた売上高が前年同期を下回ったことが響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■三菱鉛筆 <7976>  2,343円  -172 円 (-6.8%)  本日終値

30日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は3%減益」が嫌気された。

三菱鉛筆 <7976> [東証P] が7月30日大引け後(15:00)に決算を発表。24年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比1.8%減の64.1億円となり、通期計画の130億円に対する進捗率は49.4%にとどまり、5年平均の54.3%も下回った。

⇒⇒三菱鉛筆の詳しい業績推移表を見る

■日本瓦斯 <8174>  2,349.5円  -148.5 円 (-5.9%)  本日終値

日本瓦斯<8174>が続急落。30日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比3.2%減の446億100万円、経常利益が同43.5%減の21億4700万円、最終利益が同45.4%減の14億5300万円となった。大幅な減益となったことをネガティブ視した売りが優勢となっている。LPガスの顧客基盤の拡大に伴い、顧客獲得費用などが増加し利益を圧迫した。

■ストライク <6196>  4,060円  -255 円 (-5.9%)  本日終値

30日に発表した「株主優待制度を廃止」が売り材料。

23年9月末を最後に株主優待制度を廃止する。

■オリエンタルランド <4661>  4,282円  -267 円 (-5.9%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>は大幅安で年初来安値更新。30日取引終了後に第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高1484億2100万円(前年同期比5.6%増)、営業利益333億3600万円(同13.8%減)、純利益244億5100万円(同10.9%減)となった。減益を嫌気した売りが先行している。主力のテーマパーク事業では海外客の増加に加え、新エリア「ファンタジースプリングス」の開業効果もあって入園者数が増加し、変動価格制による価格帯チケット構成比が増えたことでゲスト1人当たりの売上高も伸長した。ただ、前期の開業40周年イベントの反動減があったほか、「ファンタジースプリングス」の開業に伴い各コストが増加したことが響いた。なお、通期業績予想は据え置いた。

■ハイパー <3054>  387円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

ハイパー<3054>がストップ高。ここ下値を模索していたが、きょうは大口の買い注文で急速にリバウンドに転じた。企業向けにパソコンやオフィス用品などの販売を行うほか、LAN配線などネットワークインフラの設置保守業務も手掛けている。30日取引終了後に24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億5200万円から2億5000万円(前期比2.1倍)と倍増見通しに大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。株価は29日に年初来高値332円をつけたが、きょうは気配値のままここを通過し、一気に300円台後半をにらむ勢いをみせている。

●ストップ高銘柄

Liberaware <218A>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

ジーダット <3841>  3,355円  +504 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

サンバイオ <4592>  1,116円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

ぷらっとホーム <6836>  796円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

トラースOP <6696>  486円  -100 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

WASHハウス <6537>  573円  -100 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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