マイクロソフトが決算受け下落 アジュールの伸びが前四半期から鈍化=米国株個別

材料
2024年7月31日 22時45分

(NY時間09:41)(日本時間22:41)

マイクロソフト<MSFT> 416.51(-6.41 -1.52%)

マイクロソフト<MSFT>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。クラウドの収入が予想範囲内と物足りない内容だったほか、アジュールの伸びが四半期ベースで鈍化したことが嫌気されている。

今回の結果はAI製品への巨額投資の成果を期待していた投資家を失望させた模様。アジュールの売上高は29%増で、前四半期の31%増から伸びが鈍化した。

フッドCFOは会見で「アジュールの成長は第1四半期も減速が続く」と発言。一方、データセンターとサーバーへの設備投資が需要の取り込みに繋がり、25年度下半期にはアジュールの成長は再び加速できるとの見通しも示した。

今回の決算は、同社のAIへの投資が実を結ぶのを待ち望む投資家の忍耐力を試す結果となった。アナリストは「同社の設備投資拡大はまだ成長の変曲点を生み出していない。ただ、長期的にはAIの勝者になるだろう」と述べている。

また、別のアナリストからは「アジュールは予想を下回ったが、AIのキャパシティの制約が緩和されれば、25年度の下半期には成長が加速するはず。それは投資家の設備投資への懸念を和らげる可能性がある」との評価も聞かれた。

(4-6月・第4四半期)

・1株利益:2.95ドル(予想:2.94ドル)

・売上高:647.3億ドル(予想:645.2億ドル)

クラウド:368億ドル(予想:368.4億ドル)

インテリジェント・クラウド:285.2億ドル(予想:287.2億ドル)

アジュールおよびその他クラウド:30.3%増(予想:30%増)(アジュールは29%増)

生産性向上およびビジネス・プロセス:203.2億ドル(予想:202.1億ドル)

その他のパーソナル・コンピューティング:159.0億ドル(予想:155.4億ドル)

・営業利益:279.3億ドル(予想:276.3億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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