スターバックス、冴えない決算も上昇 懸念ほどは悪くなかったとの評価=米国株個別

材料
2024年7月31日 22時57分

(NY時間09:55)(日本時間22:55)

スターバックス<SBUX> 78.50(+2.56 +3.37%)

スターバックス<SBUX>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高の減収が予想よりも若干膨らんだ。米国や中国が予想以上に冴えず、売上高も予想を下回っている。

ただ、株価は上昇。1株利益が予想を上回ったことや、既存店売上高の減収が、警戒していたほどに悪くはなかったとの評価も指摘されている。

同社は2期四半期連続の減収となった。インフレと貯蓄減少に圧迫された消費者が支出を引き締める中、同社の事業は打撃を受けている。店舗数で最大の市場である米国では半額セールや割引セットで顧客を呼び込もうとしている。また、アクティビスト投資家(物言う株主)からの新たな圧力にも直面しながらも、サービスのスピードアップを図っている。

ルゲリCFOは「われわれの効率化努力は予想を上回るペースで進んでいる」と述べたうえで、「慎重な消費者環境に対応するために行った投資を部分的に相殺した」とも語った。それでも、北米における平均的な客単価が大きくなったことが、売上の急減を食い止めた。

同社は通期の既存店売上高の見通しについて、横ばいから1桁台前半の減少との見通しを据え置いた。アナリストは「度重なるガイダンスの下方修正後、今回の通期ガイダンスの維持は、懸念されていたよりも良かった。その意味で短期的に株価を支える可能性が高い」と指摘していた。

また、一部報道でアクティビスト(物言う株主)のエリオットが同社株を取得したとの報道が流れていたが、それについて同社は確認したことを明らかにしている。ルゲリCFOは「エリオットと建設的な協議を行いたい」と述べていた。

(4-6月・第3四半期)

・既存店売上高:-3.0%(予想:-2.7%)

北米:-2.0%(予想:-1.6%)

米国:-3.0%(予想:-2.1%)  

海外:-7.0%(予想:-5.1%)

中国:-14%(予想:-10.6%)

・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.92ドル)

・売上高:91.1億ドル(予想:92.0億ドル)

・営業利益率(調整後):16.7%(予想:16.3%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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