ヒューマナが下落　決算は予想上回るも、入院患者のコスト上昇を示唆する警告を嫌気＝米国株個別

（NY時間10:34）（日本時間23:34）

ヒューマナ<HUM>　372.03（-32.49　-8.03%）

医療保険やメディカルケアなどヘルスケア大手のヒューマナ<HUM>が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、経常収益とも予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応を示している。下半期の入院患者数が予想を上回り、保険会社のコスト上昇を示唆する警告を発したことが嫌気されている。

同社や一部のライバル会社が医療費高騰に対処している一方、米連邦政府の政策変更により、民間のメディケア・アドバンテージ・プログラムは保険会社にとって利益を出しずらくなっている。メディケア・アドバンテージが毎年成長と利益を牽引していた一部のマネージドケア企業は圧迫されている。同社も１月に見通しを下方修正し、４月にはすでに下方修正されていた２０２５年の利益目標を撤回していた。

（４－６月・第２四半期）

・1株利益（調整後）：6.96ドル（予想：5.87ドル）

・経常収益：295.4億ドル（予想：284.9億ドル）

保険収入：285.3億ドル

・保険給付率：89％（予想：88.9％）

・事業費率：10.8％（予想：10.8％）

（通期見通し）

・1株利益（調整後）：約16ドルに据え置き（予想：16.32ドル）

【企業概要】

メディカルケアと医療保険制度運営の統合ケアを提供する。医療従事者を支援し、在宅ケア・薬局サービス・データ分析等を幅広く組合わせ、ヘルスケアをより簡素化・効果的にするプランを扱う。医療・特殊保険商品加入者向けには、契約した医療機関ネットワークでサービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース