NY為替:米9月FOMCでの利下げ観測強まる、ドル続落
7月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円61銭まで下落後、151円22銭まで反発し、149円98銭へ再び下落し引けた。日銀の利上げ決定やタカ派姿勢を受けて追加利上げ観測も浮上し円買いが加速したほか、ADP雇用統計が予想を下回る伸びとなり、ドル売りも強まった。連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定。声明では、利下げにはインフレが目標に近づいているさらなる確信が必要と繰り返したため一時ドル買いが強まった。その後、パウエル議長が9月会合で、利下げが選択肢となる可能性を指摘したためドル売りが再開した。
ユーロ・ドルは1.0849ドルまで上昇後、1.0802ドルまで下落し、1.0826ドルで引けた。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなりユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、163円43銭から162円02銭まで下落。ポンド・ドルは1.2821ドルへ下落後、1.2864ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8770フランからまで上昇後、0.8820フランのレンジで上下に推移した。
《MK》