メタが決算受け上昇 広告収入が好調 AIを使った広告戦略が奏功=米国株個別
(NY時間09:36)(日本時間22:36)
メタ<META> 515.37(+40.54 +8.54%)
メタ・プラットフォームズ<META>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。広告収入が22%増と予想を上回る好調さを見せた。第3四半期の売上高も予想を上回る見通しを示している。
同社はAIへの多額の設備投資が、ターゲットを絞り、パーソナライズされた広告販売に役立っていることを証明した。同社は、広告に興味のあるユーザーを見つける方法を改善するためにAIを駆使しており、最も収益性の高いビジネスに効率性を加えている。
一方、AI競争で主導的地位を築くために、同社はデータセンターとコンピューティング・パワーに多額の投資をしている。通期の設備投資計画を上方修正し、新たに370億―400億ドルのレンジを設定。レンジの下限を20億ドル引き上げた。
ザッカーバーグCEOは声明で「チャットボットのメタAIは年末までに世界で最も広く使われるチャットボットになる勢いだ」と述べた。それでも、同CEOは投資家への忍耐を説いており、4月には賢い投資家なら、例え金銭的なリターンが数年先であっても、このテクノロジーの長期的な有望性を見抜くだろうと述べていた。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次いだ。「広告収入の勢いはインプレッションと価格の伸びで継続。エンゲージメントの傾向、ラマ戦略、AIエージェントとAIスタジオ、新広告ツールのローンチに伴う現金化の改善、リアリティ・ラボの可能性などの最新情報に注目したい」と述べている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:5.16ドル(予想:4.72ドル)
・売上高:390.7億ドル 22%増(予想:383.4億ドル)
・広告:383.3億ドル 22%増(予想:375.7億ドル)
・ファミリー・オブ・アプリ:387.2億ドル 22%増(予想:377.6億ドル)
・リアリティ・ラボ:3.53億ドル 28%増(予想:3.77億ドル)
・その他:3.89億ドル 73%増(予想:3.45億ドル)
・営業利益:148.5億ドル(予想:145.9億ドル)
・営業利益率:38%(予想:37.7%)
・広告インプレッション数:10%増(予想:13%増)
・平均広告単価:10%増(予想:6%増)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:385~410億ドル(予想:392億ドル)
(通期見通し)
・設備投資:370~400億ドル(従来:350~400億ドル)(予想:375億ドル)
・総経費:960~990億ドル(予想:977.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース