クアルコム、好決算も株価下落 スマホ市場の回復ペースが期待よりも鈍いとの評価=米国株個別

材料
2024年8月1日 22時42分

(NY時間09:39)(日本時間22:39)

クアルコム<QCOM> 173.10(-7.86 -4.34%)

携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。

今回の決算は携帯需要が回復していることを示唆しており、スマホ業界が低迷から脱しつつあることを示している。同社は携帯端末の主要機能を担うプロセッサーと無線チップの最大手メーカー。そのため、同社はエレクトロニクスの最大市場のひとつを占う重要な存在となっている。

同社は声明で「今年下半期の世界のスマホ需要の急激な上昇について楽観的な見方が強まっている」と述べた。携帯電話メーカーは中国の消費回復に助けられており、同社のような部品メーカーへの注文を増やしている。アモンCEOの下、PCや自動車への製品投入を進めているが、スマホ市場は依然として同社の売上の大部分を占めている。

決算発表後に時間外で株価は一旦上昇していたものの、下げに転じている。スマホ市場の回復ペースが期待よりも鈍いとの評価が出ている。同社が「下降局面が長く続いた携帯の回復ペースは緩やか」との認識を示したことが嫌気されている模様。アモンCEOが、今年は横ばいないし、10%未満の伸びに留まると見通しに言及していた。

(4-6月・第3四半期)

・1株利益(調整後):2.33ドル(予想:2.24ドル)

・売上高:93.9億ドル 11%増(予想:92.1億ドル)

・QCT:80.7億ドル(予想:78.8億ドル)

・QTL:12.7億ドル(予想:13.1億ドル)

・IoT:13.6億ドル(予想:13.7億ドル)

・携帯端末:59.0億ドル(予想:58.8億ドル)

・自動車機器:8.11億ドル(予想:6.63億ドル)

・営業利益(調整後):30.2億ドル(予想:29.5億ドル)

(7-9月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.45~2.65ドル(予想:2.45ドル)

・売上高:95~103億ドル(予想:97億ドル)

・QCT:81~87億ドル(予想:83.5億ドル)

・QTL:13.5~15.5億ドル(予想:13.5億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.