NY株式:NYダウは494ドル安、急速な景気悪化を警戒
米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は494.82ドル安の40,347.97ドル、ナスダックは405.26ポイント安の17,194.14で取引を終了した。
利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、急速な景気悪化を警戒した売りが加速し、相場は下落に転じた。主要ハイテク企業決算を控えた警戒感も重しとなり相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、家庭・パーソナル用品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は同社の肥満治療薬「ゼップバウンド」が肥満に関連した心不全のリスクを軽減することが明らかになり、上昇。オンライン中古車販売プラットフォームを運営するカーバナ(CVNA)は中古車の売り上げ増で予想外の黒字計上が好感され、上昇。ハンバーガーショップ・チェーンのシェイクシャック(SHAK)は第2四半期決算で、売り上げや見通しが予想を上回り、上昇した。
ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)も昨日引け後に発表した好決算を受けた買いが継続。一方、バイオのモデルナ(MRNA)は欧州でのワクチンの売り上げ低迷で、業績見通を下方修正したことが嫌気され、下落。
半導体のインテル(INTC)は取引終了後に四半期決算を発表、売り上げ見通しが予想を下回ったほか、配当を一時停止すると発表し、時間外取引で売られている。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は見通しが予想を下回り、やはり売られている。携帯端末のアップル(AAPL)は1株利益が予想を上回り、買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》