JR西日本が大幅続落、第1四半期営業利益11.5%増もコロナ禍前に届かず
JR西日本<9021>が大幅続落している。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高4027億8000万円(前年同期比9.1%増)、営業利益582億2800万円(同11.5%増)、純利益382億7200万円(同14.9%増)と増収増益となったものの、コロナ禍前の20年3月期第1四半期が売上高3657億7200万円、営業利益660億2800万円で売上高はコロナ禍前を上回ったものの、営業利益は下回っており、これが売り材料視されているようだ。
運輸収入は、山陽新幹線、関西/中京・北陸間の利用が想定を下回ったものの、コロナ禍からの利用回復や北陸新幹線の敦賀開業などの効果で売り上げを伸ばした。また、物販・飲食業・ショッピングセンター業はインバウンド需要を確実に捉えて想定を上回って推移しており、増益に貢献した。
25年3月期通期業績予想は、売上高1兆7180億円(前期比5.1%増)、営業利益1700億円(同5.4%減)、純利益1000億円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。