ダウ先物は大幅安 米雇用統計が景気の先行き懸念をさらに強める=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:56)(日本時間21:56)
ダウ先物 40054(-460.00 -1.14%)
S&P500 5397.25(-83.00 -1.51%)
ナスダック100先物 18598.00(-425.25 -2.24%)
米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも大幅安となっており、本日も米株式市場は厳しいスタートとなりそうだ。先ほど発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回り、失業率も悪化した。
前日は弱いISM製造業景気指数を受けて、市場はFRBの利下げ期待ではなく、景気の先行き懸念を強め、米株式市場もリスク回避の雰囲気が強まっていた。その意味でも本日の米雇用統計は注目されたが、その懸念をさらに強める内容となっている。
今回の米雇用統計を受けて市場は、9月のFRBの0.50%ポイントの大幅利下げを織り込む動きまで出ている。今週のFOMC後の会見でパウエル議長は大幅利下げは否定していた。
米大手銀のストラテジストからは、米景気後退が深刻化する可能性が高まっているとし、FRBの最初の利下げで株を売るべきだとアドバイスも出ているようだ。ハードランディングのシナリオも浮上しているという。
インテル<INTC>が時間外で大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。ガイダンスでも第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、粗利益率の見通しも予想を下回り、1株損益は予想外の赤字を見込だ。AIブームに適合した競合に市場を奪われている。10-12月期から四半期配当の停止を発表したほか、全従業員の15%強にあたる1万5000人以上の人員削減計画も示した。
アマゾン<AMZN>が時間外で下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も10%の増収となり予想を上回った。クラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)が19%の増収と予想も上回った。ただ、第3四半期の営業利益の見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。AIへの投資が重石になっている模様。
アップル<AAPL>が時間外で下げに転じている。先ほど発表の米雇用統計が更なる労働市場の冷え込みを示したことで、市場はリスク回避的な雰囲気が広がっており、同社株も下げに転じている。米雇用統計前までは小幅高で推移していた。前日引け後に決算を発表していたが、アイフォーンの売上は減収ではあったものの予想は上回った。iPad部門が新モデルのリリースから恩恵を受けた。ただ、中国市場は依然として振るわず、同地域の売上高は6.5%減の147億ドルで予想も下回った。
(NY時間09:06)(日本時間22:06)時間外
インテル<INTC> 21.93(-7.12 -24.51%)
アップル<AAPL> 213.85(-4.51 -2.07%)
マイクロソフト<MSFT> 408.75(-8.36 -2.00%)
アマゾン<AMZN> 166.49(-17.58 -9.55%)
アルファベット<GOOG> 168.50(-3.95 -2.29%)
テスラ<TSLA> 210.68(-6.18 -2.85%)
メタ<META> 485.50(-12.24 -2.46%)
エヌビディア<NVDA> 103.75(-5.46 -5.00%)
AMD<AMD> 132.47(-0.07 -0.05%)
イーライリリー<LLY> 814.00(-18.44 -2.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース