アマゾンが下落 営業利益の見通しが予想下回る AIへの投資が重石に=米国株個別
(NY時間09:43)(日本時間22:43)
アマゾン<AMZN> 166.04(-18.03 -9.80%)
アマゾン<AMZN>が下落。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、売上高も10%の増収となり予想を上回った。クラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)が19%の増収と予想も上回った。ただ、好調なAWSの業績はeコマース事業の低迷で相殺され、セラーサービスと広告からの売上はいずれも予想を下回った。
好調な決算ではあるものの、株価は冴えない反応を示している。第3四半期の営業利益の見通しが予想を下回った点が嫌気されている模様。これは同社がAIサービスの需要に追いつくために、想定以上に出費がかさんでいることを示唆している。ジャシーCEOは、オンライン小売事業のコスト削減と収益性重視を進める一方、AIサービスに多額の予算を投じている。
アナリストは「第3四半期の営業利益の見通し軟化は、AWSと広告の好調な勢いに影を落とした。プライムデーの値引き拡大やAWSの運用コスト増が、その弱さの背景にありそうだ」と述べていた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:1.26ドル(予想:1.04ドル)
・売上高:1479.8億ドル 10%増(予想:1487.8億ドル)
オンラインストア:553.9億ドル(予想:555.5億ドル)
実店舗:52.1億ドル(予想:52.6億ドル)
サード・パーティ:362.0億ドル(予想:366.5億ドル)
AWS:262.8億ドル 19%増(予想:259.8億ドル)
北米:900.3億ドル(予想:899.8億ドル)
海外:316.6億ドル(予想:328.7億ドル)
・営業利益:146.7億ドル(予想:135.9億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:1540~1585億ドル(予想:1584億ドル)
・営業利益:115~150億ドル(予想:156.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース