インテルが決算受け大幅安 売上高見通しが予想下回る 配当停止や大規模な人員削減も発表=米国株個別
(NY時間09:51)(日本時間22:51)
インテル<INTC> 21.33(-7.73 -26.59%)
インテル<INTC>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。ガイダンスでも第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、粗利益率の見通しも予想を下回り、1株損益は予想外の赤字を見込だ。AIブームに適合した競合に市場を奪われている。
同社は10-12月期から四半期配当の停止を発表したほか、全従業員の15%強にあたる1万5000人以上の人員削減計画も示した。配当停止については、キャッシュフローが持続可能な高水準に改善するまで継続する予定だという。
今回の決算を受けて、アナリストからの投資判断を引き下げも相次いでいる。低調な決算、見通し、配当停止を理由に挙げている。「AI PCの成長が外部ウエハーのコスト増に繋がり、平均販売価格(ASP)の小幅なプレミアムを相殺しており、利益に大きな逆風となっている」と述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:0.10ドル)
・売上高:128.3億ドル 0.9%減(予想:129.5億ドル)
・インテル製品:118億ドル(予想:120億ドル)
・クライアント・コンピューティング:74.1億ドル(予想:75.3億ドル)
・データセンターおよびAI:30.5億ドル(予想:30.7億ドル)
・ネットワーク&エッジ:13.4億ドル(予想:14億ドル)
・ファウンドリー:43.2億ドル(予想:44.7億ドル)
・その他:9.68億ドル(予想:9.63億ドル)
・アルテラ:3.61億ドル(予想:3.561億ドル)
・モービルアイ:4.4億ドル(予想:4.297億ドル)
・その他:1.67億ドル(予想:1.775億ドル)
・粗利益率(調整後):38.7%(予想:43.6%)
・営業利益(調整後):2400万ドル 95%減(予想:4038億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:125~135億ドル(予想:143.8億ドル)
・1株損益(調整後):-0.03ドル(予想:+0.30ドル)
・粗利益率(調整後):38%(予想:45.5%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース