コインベース、決算で収益源の多様化を示す 株価は小幅安=米国株個別
(NY時間10:19)(日本時間23:19)
コインベース<COIN> 211.68(-0.96 -0.45%)
仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、経常収益が予想を上回った。取引、サブスク&サービスとも経常収益は好調だった。今年の仮想通貨の回復で経常収益は倍増した。アナリストは特にサブスク&サービスの強さに着目し、同社の収益基盤の多様化を強調していると述べた。
同社は7月の取引収入は約2億1000万ドルだったと株主書簡で述べている。徐々に取引の伸びは減速している中で同社は、コインベースの非取引事業、例えばUSDCステーブルコインに関連する金利収入が成長を促進する上で重要性を増している。
ハースCFOは「スポット取引には波があり、われわれのエネルギーはより多様な収益源を生み出すことに注がれている。第2四半期は好調な四半期となったが、われわれが収益の多様化を伴う全天候型企業であることを示している」と述べた。
株価は時間外で上昇していたものの、全体相場が下落する中で、同社株も上値の重い展開が見られている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.14ドル(予想:0.84ドル)
・経常収益:14.5億ドル(予想:13.9億ドル)
取引:7.81億ドル(予想:7.45億ドル)
サブスク&サービス:5.99億ドル(予想:5.62億ドル)
・取引高:2260億ドル(予想:2195億ドル)
リテール:370億ドル(予想:401億ドル)
機関投資家:1890億ドル(予想:1883億ドル)
・EBITDA(調整後):5.96億ドル(予想:6.12億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・サブスク&サービス経常収益:5.3~6.0億ドル(予想:5.6億ドル)
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース