スナップが決算受け大幅安 ブランド消費低迷で第3四半期の見通しが期待外れ=米国株個別

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2024年8月3日 0時13分

(NY時間11:13)(日本時間00:13)

スナップ<SNAP> 9.66(-3.15 -24.60%)

スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を若干下回り、ブランド消費の低迷で第3四半期の見通しも期待外れとなったことが嫌気されている模様。市場はもう少し上振れを期待していたようだ。好調なユーザー数の伸びは影に隠れ、コア事業である広告事業の再建に向けた同社の努力が一歩後退との印象をもたらしている。

ここ数年、同社は広告事業を見直し、アプリのダウンロードや商品の購入など、ユーザーに特定の行動を促すダイレクト・レスポンス広告に重点を置くようになった。従来はブランド認知キャンペーンに重点を置いていたが、これは同社にとってサポートコストが低い反面、収益性も低い。

同社は特定のカテゴリーにおけるブランド広告環境の悪化を指摘したが、現在1100万人の課金ユーザーを抱えるサブスクリプション製品「スナップチャット+」によって事業は一部活性化していると述べた。「スナップチャット+」はAIを搭載したチャットボットを特徴とするが、同社に広告からビジネスを多角化する手段を与えた。

同社も他の競合と同様にAIに多額の投資を行っている。より効果的な広告ターゲティング、ユーザーへのコンテンツの推奨、新製品やサービスの開発を行うために、AIと機械学習をアプリに導入している。

同社はまた、TikTokと競合するスポットライトと呼ばれる動画フィードの改善にもAIを活用。同社によると、月間8億5000万人のユーザーがスナップチャットでコンテンツを視聴する時間は、スポットライトとクリエーター・ストーリーズによって1年前よりも25%増加したという。

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:0.02ドル)

・売上高:12.4億ドル 16%増(予想:12.5億ドル)

北米:7.68億ドル (予想:7.78億ドル)

欧州:2.30億ドル (予想:2.10億ドル)

その他の地域:2.39億ドル(予想:2.57億ドル)

・EBITDA(調整後):5500万ドル(予想:4110万ドル)

・デイリーアクティブユーザー数:4.32億人(予想:4.31億人)

(7-9月・第3四半期見通し)

・EBITDA(調整後):0.7~1億ドル(予想:1.10億ドル)

・売上高:13.4~13.8億ドル(予想:13.6億ドル)

・デイリーアクティブユーザー数:約4.41億人(予想:4.39億人)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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