NY株式:NYダウは610ドル安、雇用統計で景気減速懸念が強まる
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は610.71ドル安の39,737.26ドル、ナスダックは417.98ポイント安の16,776.16で取引を終了した。
7月雇用統計が予想を下回り、景気減速懸念に寄り付き後、下落。景気後退懸念も浮上し売りに拍車がかかり、終日軟調に推移した。一部ハイテク企業の決算も振るわず相場は終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、家庭・パーソナル用品が上昇した一方、小売や銀行が下落した。
消費財メーカーのクロロックス(CLX)は四半期決算で調整後の1株当たり利益や通期予想がアナリスト予想を上回り、上昇。同業のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)やコルゲート・パルモリーブ(CL)も連れて買われた。
携帯端末のアップル(AAPL)は第2四半期決算で、アイフォーンの強い売り上げやサービス事業の伸びが全体を押し上げ増収増益となったほか見通しも好感され、上昇。一方、オンライン小売のアマゾン(AMZN)は四半期決算で小売りが弱く売上高が予想を下回ったほか、見通しも冴えず、下落。石油会社のシェブロン(CVX)は第2四半期決算の調整後1株当たり利益が予想を下回り、売られた。半導体のインテル(INTC)は昨日取引終了後に発表した四半期決算で弱い見通しや15%人員削減と配当一時停止計画を嫌気した売りが継続。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は30手前まで大幅上昇し、昨年3月来の高水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》