サンリオが3日ぶり急反発、テーマパーク来客増で今期業績・配当予想を上方修正
サンリオ<8136>が3日ぶりに急反発した。前週末2日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益予想について従来の見通しから79億円増額して287億円(前期比63.2%増)に引き上げた。同時に、年間配当予想を10円増額して37円(前期は株式分割考慮後ベースで年間22円)に引き上げた。これらをポジティブ視した買いが入っている。
今期の売上高予想はこれまでの見通しから90億円増額して1193億円(前期比19.3%増)とした。国内での店舗・テーマパークでは国内客や外国人観光客の人流が活発化し、客数が大きく伸びた。ライセンス事業では北米や中国での業績がけん引役となり売上高が想定を上回って推移しており、通期の業績予想に織り込んだ。
4~6月期の売上高は前年同期比42.3%増の289億1100万円、最終利益は同2.1倍の102億9600万円となった。あわせて同社は5月に公表した株主優待における長期保有制度の具体的な内容を決めたと発表。テーマパーク共通優待券や株主優待券に加え、300株以上を3年以上継続保有する株主に対し、保有株式数に応じて株主限定のアクリルスタンドやぬいぐるみなどを贈呈する。