東京精がS安ウリ気配、複数の計測機器で納入が繰り延べとなり上期営業利益予想を下方修正
東京精密<7729>がストップ安の7153円水準でウリ気配となっている。前週末2日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を715億円から700億円(前年同期比10.2%増)へ、営業利益を140億円から130億円(同14.1%増)へ下方修正したことが嫌気されている。
計測機器部門の複数の案件で、納入が次期以降へ繰り延べとなったことなどが要因という。なお、固定資産売却益約40億円を特別利益として計上する予定であることなどにより最終利益は95億円から120億円(同40.4%増)へ上方修正し、あわせて中間配当を95円から108円へ引き上げた。年間配当予想は216円(前期192円)となる予定だ。
同時に、非開示としていた25年3月期業績予想を発表しており、売上高1430億円(前期比6.2%増)、営業利益270億円(同6.7%増)、純利益218億円(同12.5%増)を見込むとした。回復が近いとみられた民生エレクトロニクス製品関連需要の回復時期はいまだ見定められない状況としているものの、半導体製造装置部門でAI、HBM、CIS、中国向けなどの需要が全体を下支えするとしている。
なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高296億2600万円(前年同期比11.3%増)、営業利益40億8300万円(同3.9%減)、純利益35億5400万円(同9.5%増)だった。