日セラが3日ぶり反発、50万株を上限とする自社株買いを実施へ
日本セラミック<6929>が3日ぶりに反発している。前週末2日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の2.19%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は8月5日から10月31日までで、ROEなどの資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行、株主への利益還元の充実を目的としているという。
同時に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算は、売上高121億3100万円(前年同期比2.0%増)、営業利益22億4900万円(同1.1%増)、純利益20億2400万円(同3.2%増)となった。環境対応車向け製品が市場鈍化の影響により減収となったほか、モジュールの家電・照明向け製品が顧客の在庫調整の影響により低調に推移したものの、ADAS向け車載安全製品が堅調に推移したことや円安の影響により増収増益となった。
なお、24年12月期通期業績予想は、売上高260億円(前期比6.3%増)、営業利益50億円(同9.3%増)、純利益39億円(同5.6%増)の従来見通しを据え置いている。