AMCが決算受け下落 米国での動員数が予想下回る=米国株個別
(NY時間09:42)(日本時間22:42)
AMC<AMC> 4.72(-0.22 -4.41%)
映画館運営のAMCエンターテインメント<AMC>が下落。先週末引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益の赤字は予想ほど膨らまず、EBITDAも予想を上回っていた。
株価は冴えない反応。全体相場が下落していることもあるが、観客動員数は25%減少し、米国での動員数が予想を下回った。
アナリストは、次のように述べている。同社はパンデミックの影響からまだ回復しておらず、43億ドルの債務負担が重荷となっている。ミーム株の熱狂で株式を売却し、2023年のハリウッド・ストライキの後も同社は流動性を強化した。興行収入が回復する中、リファイナンス取引で債務圧縮は進んでいる。
大作のプレミア上映の増加で、同社は下半期と来年の観客動員数の増加を見込んでいる。客単価はパンデミック前の水準から40%超上昇し、利益率に寄与しているが、フリーキャッシュフロー(FCF)は依然として黒字にはなっていない。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.43ドル(予想:-0.50ドル)
・売上高:10.3億ドル 24%減(予想:10.3億ドル)
・入場料:5.64億ドル(予想:5.87億ドル)
・飲食:3.67億ドル(予想:3.81億ドル)
・その他劇場:9910万ドル(予想:9400万ドル)
・連結観客動員数:5010万人(前年比25%減)
米国:3649万人(予想:3704万人)
海外:1352万人(予想:1272万人)
・EBITDA(調整後):2940万ドル(予想:1700万ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.67~0.75ドル(予想:0.72ドル)
・売上高:4~6%増
・EBITDA(調整後):4~6%増
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース