NY株式:NYダウは1033ドル安、景気後退懸念や世界株安で投資家心理が悪化
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は1033.99ドル安の38,703.27ドル、ナスダックは576.08ポイント安の16,200.08で取引を終了した。
弱い7月雇用統計を受けた景気後退入り懸念に伴う売りが継続し、寄り付き後、下落。加えて世界株安で投資家心理が急速に悪化し、手仕舞い売りも加速したと見られ、終日、売りが先行した。ハイテクも売られ、戻り鈍く終盤にかけ再び売りが加速し、終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・同製造装置の売りが目立った。
シリアルなどの食品メーカー、ケラノバ(K)はチョコレートメーカーのマースによる同社買収観測に買われた。肉食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、3四半期連続での鶏肉売り上げ見通し引き上げが好感され。上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は新人工知能(AI)チップの発表が遅れる可能性が報じられ、売られた。
また、携帯端末のアップル(AAPL)は著名投資家のバフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイ(BRK)が保有する同社株を一部売却したことが当局への報告で明らかになり、下落。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はワシントン連邦地裁がグーグル検索や関連広告の市場において独占禁止法に違反したと判断したことが嫌気され、下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数はパンデミック以来の高水準となる65.73まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》