マルハニチロが急反発、25年3月期最終利益を一転増益予想へ上方修正
マルハニチロ<1333>が急反発している。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を190億円から220億円(前期比5.5%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。
SGホールディングス<9143>が実施したC&Fロジホールディングス<9099>へのTOBに応募したことで、投資有価証券売却益60億9900万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高1兆500億円(同1.9%増)、営業利益300億円(同13.1%増)は従来見通しを据え置いている。
同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高2569億2800万円(前年同期比2.4%増)、営業利益76億5700万円(同0.4%減)、純利益65億4000万円(同1.7%減)だった。水産資源、加工食品の両セグメントの販売好調により増収となったものの、養殖魚の飼料代などの高騰による原価上昇や、北米のスケソウダラ相場が引き続き軟調だったこと、更には円安の進行などによるコスト上昇などが利益を圧迫した。