ダウ平均は反発 落ち着きを取り戻す 市場は行き過ぎとの見方も=米国株序盤

市況
2024年8月7日 1時53分

NY株式6日(NY時間12:42)(日本時間01:42)

ダウ平均   39191.64(+488.37 +1.26%)

ナスダック   16503.21(+303.13 +1.87%)

CME日経平均先物 33810(大証終比:-430 -1.28%)

きょうのNY株式市場、市場はひとまず落ち着きを取り戻しており、ダウ平均は反発している。IT・ハイテク株も買い戻しが見られ、ナスダックも大幅反発。世界同時株安の中、米株式市場も約2年ぶりの最悪を記録したが、本日はその動きが一服している。歴史的な暴落をした日本株が急反発したことも一服感に繋がっている模様。

ストラテジストからは「株式市場は昨年秋以来の力強い上昇後、バリュエーション、センチメント、ポジショニングは伸び悩んでいた。いま市場が経験しているのは、これまでの強気のポジショニングの巻き戻しで、景気後退を本格的に警戒しての新規の動きではない」との見解も聞かれる。

ただ、見方は分かれている。高バリュエーションと高値を達成した市場において、前日までで調整売りは終わったとの楽観的な見方の半面、この痛みはまだ続くとの警告も出ている。「底値を付けたと言うのは時期尚早。ダメージは大きく、修復にも時間がかかりそうだ。しかし、ポジティブ・サプライズに対する市場のハードルは低く再設定されたころから、それに伴ってリスク・リワードも徐々に改善されつつあるようだ」との指摘も出ている。

一方、エコノミストからは、FRBの大幅利下げの可能性は低いとの見方が出ている。直近の市場の混乱にもかかわらず、FRBは想定される路線を継続する可能性が高いという。パニック的な対応は考えにくく、FRBは大幅利下げや緊急利下げで政策の大転換を示唆することは避けるという。FRBは緩やかな緩和アプローチを堅持し、9月から数カ月の間に3回、0.25%ポイントずつの利下げを実施すると予想しているとの見解を示した。

キャタピラー<CAT>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。販売台数は減少したものの、好調な価格に助けられた。

配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、EBITDAが予想を上回ったほか、グロスブッキングも予想を上回った。

マーケティング・ソリューションを手掛けるズームインフォ・テクノロジーズ<ZI>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを下方修正したほか、第3四半期についても予想を下回る見通しを示した。

通信設備のルーメン・テクノロジーズ<LUMN>が80%超の急騰。前日引け後に、AI需要により50億ドルの新規事業が創出され、さらに追加で70億ドル規模の事業についても交渉中だと発表した。なお、同社は本日引け後に決算を発表予定。

情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が決算を受け上昇。通期の売上高および営業利益の見通しを上方修正した。AIソフトウェアに対する継続的な需要を理由に挙げている。

サイバーセキュリティーのクラウドストライク<CRWD>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を290ドルに設定した。

SaaSベースのビデオツールを手掛けるビメオ<VMEO>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しが予想を上回ったほか、営業損益も予想外の黒字を見込んだ。

なお、本日は引け後にスーパー・マイクロ<SMCI>、アムジェン<AMGN>が決算を発表予定。

キャタピラー<CAT> 329.35(+12.55 +3.96%)

ズームインフォ<ZI> 8.03(-1.77 -18.06%)

ビメオ<VMEO> 4.17(+0.62 +17.32%)

ウーバー<UBER> 64.08(+5.60 +9.58%)

パランティア<PLTR> 27.34(+3.25 +13.47%)

ルーメン<LUMN> 4.75(+2.16 +83.20%)

クラウドストライク<CRWD> 229.65(+7.60 +3.42%)

アップル<AAPL> 208.86(-0.41 -0.20%)

マイクロソフト<MSFT> 403.84(+8.69 +2.20%)

アマゾン<AMZN> 162.68(+1.66 +1.03%)

アルファベットC<GOOG> 161.18(+0.54 +0.34%)

テスラ<TSLA> 199.93(+1.05 +0.53%)

メタ<META> 499.63(+23.90 +5.02%)

AMD<AMD> 132.39(-2.43 -1.80%)

エヌビディア<NVDA> 106.20(+5.75 +5.72%)

イーライリリー<LLY> 799.84(+24.58 +3.17%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.