NY株式:NYダウは294ドル高、主要企業の好決算や値ごろ感からの買いが支援
米国株式市場は反発。ダウ平均は294.39ドル高の38,997.66ドル、ナスダックは166.78ポイント高の16,366.86で取引を終了した。
昨日の下落が行き過ぎとの見方に値ごろ感から買われ、寄り付き後、上昇。深刻な景気後退入りへの不安が緩和し投資家心理が改善したほか、キャタピラー(CAT)など一部主要企業の好決算を受け、相場は終日、買戻しが先行した。ハイテクも買われ上げ幅を拡大。終盤にかけて失速もプラス圏で、終了した。セクター別では、半導体・同製造装置や運輸の上昇が目立った一方で、不動産管理・開発が下落。
重機メーカーのキャタピラー(CAT)は第2四半期決算で調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期の予想を引き上げ、さらに、利益率も目標レンジを超えると楽観的な見通しを示し、買われた。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は第2四半期決算で強い配車需要や食品宅配サービスが好調で、利益と受注総額が予想を上回り、上昇。高級電気自動車メーカーのルーシッド・グループ(LCID)は第2四半期の決算で売上高が予想を上回ったほか、納車台数の増加、サウジアラビアの公共投資基金からの15億ドルの資本コミットメントを獲得したことを発表し、上昇。
ソフトウエア開発会社のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は人工知能(AI)ソフトウエア需要が強く、通期見通しを上方修正し、上昇した。また、サイバーセキュリティ製品・サービス会社のクラウドストライク(CRWD)やクルーズ船運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。消費者向け健康企業のケンビュー(KVUE)は決算で、予想外に売り上げが増加したほか、通期の調整後の1株当たり利益見通しが予想を上回り買われた。検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は検索を巡り独禁法訴訟に敗訴したことを受けて売りが継続。その影響を受けると、携帯端末のアップル(AAPL)も売られた。
旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー(ABNB)は取引終了後に決算を発表。弱い見通しが嫌気され、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》