7日の株式相場見通し=反落か、荒い値動きも戻り売りが優勢に

市況
2024年8月7日 8時00分

7日の東京株式市場は上下に荒い値動きながら戻り売り優勢の地合いとなることが予想され、日経平均株価は反落し3万4000円台を割り込む場面もありそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちで、目先売り一巡感は出ているものの上値も重い展開で引き続き下値リスクが意識される状況にある。一方、米国株市場では景気敏感株やハイテク株など幅広く買い戻される地合いとなり、NYダウが4日ぶりに反発した。これまで全体相場の下げを主導してきた半導体関連などに物色の矛先が向き、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに切り返す展開となっている。また、個別にはキャタピラー<CAT>が市場コンセンサスを上回る決算発表を受け買いが優勢となり、米景気の先行きに対する過度な不安心理が和らいだ。恐怖指数とも称されるVIX指数の低下も全体相場の落ち着きを反映する形となっている。ただし、これまでの下落幅の大きさを考えるとダウ、ナスダック指数ともに自律反発の域を出ず、全体相場が底を入れた感触はない。取引終盤に両指数とも揃って伸び悩む動きをみせたことも、投資家の慎重な姿勢を裏付けた。これを受けてきょうの東京市場でも気迷いムードの強い地合いとなることが想定される。日経平均は前日に3200円あまりの急騰で過去最大の上げ幅を記録したが、きょうは空売り筋のショートカバーが一巡したことで上値が重くなる公算が大きい。外国為替市場で急速な円高に歯止めがかかっていることはポジティブ材料ながら、主力ハイテク株などを積極的に買い進む動きは期待しにくい。

6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比294ドル39セント高の3万8997ドル66セントと4日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同166.773ポイント高の1万6366.855だった。

日程面では、きょうは4~6月期の為替介入実績、7月上中旬の貿易統計、6月の景気動向指数速報値、消費活動指数など。海外では7月の中国貿易統計、6月の米消費者信用残高など。

出所:MINKABU PRESS

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