今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を受けてドルは下げ渋る可能性
6日のドル・円は、東京市場では143円63銭から146円36銭まで反発。欧米市場では145円46銭まで買われた後、一時144円05銭まで反落したが、144円34銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に144円台で推移か。米長期金利の上昇を受けてドルは下げ
渋る可能性がある。
報道によると、財務省、金融庁、日本銀行は8月6日、臨時の会合を開催し、政府と日銀が連携して金融市場の動向を見極め、経済や財政運営に万全を期すことを確認した。3者会合が開かれるのは、今年3月以来。また、高い水準で賃上げなどが行われており、日本経済は緩やかに回復しているとの認識も共有されたようだ。三村財務官は、記者団に対して「市場参加者からは、海外の景気悪化の懸念や地政学的な緊張の高まりを背景にした急速なリスク回避の動きが世界的にあったとの声が聞かれており、経済金融市場の動向について何が起きているのか見極めていくことが大事だという点で一致した」と伝えた。なお、一部の市場参加者は「ドル・円キャリートレードの解消に伴う調整的な売買は終わっていない」と指摘し、「キャリートレード解消の過程で金融市場の不確実性が再び高まる可能性がある」と警戒している。
《NH》