アクセル---1Qパチンコ・パチスロ機市場での安定収益確保やグラフィックスLSIの販売、新規事業拡大に注力
アクセル<6730>は6日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.3%減の40.61億円、営業利益が同32.0%減の5.28億円、経常利益が同34.3%減の5.21億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.8%減の3.67億円となった。一方、直近四半期(24年1月-3月))との比較では、売上高で6.6%の増収、営業利益で72.8%、経常利益で62.0%の増益となった。
LSI開発販売関連の売上高は前年同期比9.0%減の39.25億円、セグメント利益は同22.2%減の7.96億円となった。
主力製品であるパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは、前年同期に対し2.0万個減となる17.0万個の販売、メモリモジュール製品は前年同期を下回る販売となった。なお、当第1四半期末の受注残高は134.96億円となっている。2023年3月末以降、低減傾向を示しているが、これはコロナ禍が終息し製品製造にかかるリードタイムの短縮化に伴い、受注残高の水準も正常化に向かった結果と思われる。
新規事業関連は売上高は同17.1%減の1.36億円、セグメント損失は0.99億円(前年同期は0.56億円の損失)となった。組み込み機器向け製品に加え、AIやWeb3、ブロックチェーン領域を中心としたスタートアップ事業となっている。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が133.00億円、営業利益が11.00億円、経常利益が11.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が7.70億円を計画している。
通期予想値に対して営業利益では48%の進捗と好調に推移しているが、同社は第2四半期以降の市場環境が不透明として期初計画を据え置いている。
《SO》