日本触媒が急動意し一気に年初来高値も視界、今3月期営業益大幅増額で一転増益予想に
日本触媒<4114>が大幅高で3連騰、7.8%高の1644円50銭まで上値を伸ばす場面があり、一気に6月3日につけた年初来高値1668円も視界に入れる高パフォーマンスをみせた。同社はアクリル酸で世界屈指の競争力を持つほか、高吸水性樹脂では世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップとして存在感を示す。インドを筆頭に高度経済成長途上の新興国向けでアクリル酸や高吸水性樹脂の輸出が好調で業績を押し上げている。7日取引終了後、25年3月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来見通しの150億円から180億円(前期比9%増)に30億円上乗せし、減益予想から一転増益見込みに変わった。これが買い戻しを加速させる材料となった。信用買い残が少なく株式需給面で軽さがある一方、PBR0.6倍台と割安で、4.3%台の高配当利回りと合わせて投資マネーの食指を動かす背景となっている。