ダウ先物は188ドル高 米新規失業保険申請件数に安心感も 本日は維持できるか注目=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:54)(日本時間21:54)
ダウ先物 39093(+188.00 +0.48%)
S&P500 5276.25(+48.75 +0.93%)
ナスダック100先物 18201.00(+234.50 +1.31%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇している。先ほど発表の米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから安心感が広がっているようだ。先週の弱い米雇用統計をきっかけに世界同時株安が発生し、米株式市場も調整色を強めただけに、本日の米新規失業保険申請件数の動向は注目されていた。
ただ、ウォール街はここ数日の劇的な値動きの後、安定させるのに苦労している。月曜日の急落から下げ止まってはいるものの、上値には慎重になっている。前日に序盤の上昇を維持できなかったことも懸念を煽っており、本日は上昇して始まりそうだが、上げを維持できるか注目される。
「最近のボラティリティの高さは今年の残りを予見している可能性がある。景気の先行き懸念、地政学リスク、そして11月に迫った大統領選が今後数カ月、投資家を緊張させ続ける可能性がある」とのコメントも聞かれる。
「既知のもの、未知のもの、これらすべてを考慮すると、投資家はポートフォリオをディフェンシブにはしないだろうが、年末にかけてのボラティリティ上昇には備えるべきだと思う」とも語った。「投資家たちは、米景気の先行きや企業の財務状況を見極めようとしている。これから年末にかけては、消費動向が多くの見出しを飾ることになると思う」とも語った。
決算が続いている。医薬品のイーライリリー<LLY>が取引開始前に決算を発表し、時間外で大幅高。減量および糖尿病薬のゼップバウンドおよびマンジャロの売上が好調。今年2度目の上方修正を発表した。
スポーツウエアのアンダーアーマー<UAA>が決算を受け時間外で上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、EBITDAの見通しも予想を上回った。再構築の進展を示している。
CNNやTNTを傘下に持つメディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が決算を受け大幅安。テレビ事業で91億ドルの減損費用を計上すると発表した。
デートアプリのバンブル<BMBL>が決算を受け時間外で急落。通期の売上高見通しを従来の8―11%増から1―2%増に大幅に下方修正したことで衝撃が走っている。
引け後の決算ではギリアド・サイエンシズ<GILD>とエクスペディア<EXPE>が発表予定。
イーライリリー<LLY> 864.88(+92.74 +12.01%)
アンダーアーマー<UAA> 7.21(+0.74 +11.44%)
バンブル<BMBL> 4.89(-3.17 -39.33%)
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 6.93(-0.78 -10.12%)
アップル<AAPL> 212.00(+2.18 +1.04%)
マイクロソフト<MSFT> 402.66(+4.23 +1.06%)
アマゾン<AMZN> 165.07(+2.30 +1.41%)
アルファベット<GOOG> 163.03(+2.28 +1.42%)
テスラ<TSLA> 193.96(+2.20 +1.15%)
メタ<META> 497.74(+8.82 +1.80%)
エヌビディア<NVDA> 100.76(+1.85 +1.87%)
AMD<AMD> 131.60(+2.93 +2.28%)
イーライリリー<LLY> 864.88(+92.74 +12.01%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース