イーライリリーが決算受け大幅高 ゼップバウンドの好調で今年2度目の上方修正=米国株個別
(NY時間09:34)(日本時間22:34)
イーライリリー<LLY> 853.62(+81.48 +10.55%)
医薬品のイーライリリー<LLY>が大幅高。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。減量および糖尿病薬のゼップバウンドおよびマンジャロの売上が予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、売上高および1株利益の見通しを上方修正した。ゼップバウンドの好調で今年2度目の上方修正となった。
同社のライバルのノボ・ノルディスクA/Sは、肥満治療薬の処方率が高騰する中、製造面で苦戦している。ノボ社がウェゴビーの開始用量制限を続けているのに対し、同社の供給難は緩和されつつある。同社は生産能力の増強に伴い、下半期には状況が大幅に改善するだろうと述べている。
アナリストは「第2四半期の好調な決算は事業のペースに関連するあらゆる懸念を軽減するはずだ。同社ほどの好決算を大手薬で見るのは信じられないほど珍しい」と述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.92ドル(予想:3.92ドル)
・売上高:113.0億ドル 36%増(予想:99.8億ドル)
トルリシティ:12.5億ドル(予想:14.6億ドル)
マンジャロ:30.9億ドル(予想:23.7億ドル)
ゼップバウンド:12.4億ドル(予想:8.18億ドル)
ヒューマログ:6億3,160万ドル(予想:3億8,400万ドル)
タルツ:8億2,470万ドル(予想:7億6,490万ドル)
ジャーディアンス:7億6,960万ドル(予想:8億6,070万ドル)
ベルゼニオ:13.3億ドル(予想:12.3億ドル)
・研究開発費:27.1億ドル(予想:27.9億ドル)
・マーケティング、販管費:21.2億ドル(予想:21.5億ドル)
(通期見通し)
・売上高:454~466億ドル(従来:424~436億ドル)(予想:429.8億ドル)
・1株利益(調整後):16.10~16.60ドル(予想:13.71ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース