バンブルが決算受け40%急落 通期の売上高見通しを大幅に下方修正=米国株個別
(NY時間09:49)(日本時間22:49)
バンブル<BMBL> 4.83(-3.23 -40.07%)
デートアプリのバンブル<BMBL>が40%急落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高、EBITDAとも予想を下回った。それ以上に衝撃的だったのが通期の売上高見通しの下方修正で、従来の8―11%増から1―2%増に大幅に下方修正したことで失望感が強まっている。
同社は主力アプリであるバンブルアプリをリニューアルしたが、それでも十分に成長をてこ入れできていないことを示唆した。
今回の決算を受けてアナリストの投資判断引き下げも相次いでいる。「バンブルアプリのリニューアルは新規ユーザーの動向に思うような影響を与えていないとし、同社はエコシステムの健全性と顧客体験に焦点を当てるために今後の戦略を再設定している」と指摘。
「この戦略に異論はないものの、競合のマッチ<MTCH>のティンダーの再建から得た教訓は時間がかかるということだ」と述べた。また、マッチのヒンジアプリの最近の成功が同社の仕事を難しくしているとも語った。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.22ドル(予想:0.15ドル)
・売上高:2.69億ドル 3.4%増(予想:2.73億ドル)
バンブルアプリ:2.18億ドル(予想:2.20億ドル)
Badooアプリ・その他:0.51億ドル(予想:0.52億ドル)
・有料ユーザー数:414万人(予想:411万人)
バンブルアプリ有料ユーザー:282万人(予想:281万人)
Badooアプリ・その他の有料ユーザー:132万人(予想:130万人)
・有料ユーザー1人当たり平均売上高(ARPU):21.37ドル(予想:21.87ドル)
・営業利益:5200万ドル(予想:3080万ドル)
・EBITDA(調整後):7500万ドル(予想:7160万ドル)
・EBITDAマージン(調整後):27.9%(予想:26.1%)
・FCF:3120万ドル(予想:4960万ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:2.69~2.75億ドル(予想:2.96億ドル)
バンブルアプリ:2.17~2.21億ドル(予想:2.40億ドル)
・EBITDA(調整後):7700~8000万ドル(予想:9150万ドル)
(通期見通し)
・売上高:1~2%増(従来:8~11%増)(予想:8.4%増)
バンブルアプリ:1.5~2.5%増(予想:9~11%増)
・EBITDA利益率(調整後):2.00%ポイント超上昇(従来:3.00%ポイント超上昇)
【企業概要】
世界中の顧客向けに、女性主導のマッチングアプリを構築し運営する。アメリカ・イギリス・オーストラリアを始め複数の国で利用されるマッチングアプリBumbleに加え、ウェブとモバイルで無料で利用できるBadooを構築、女性に公平で健全な関係構築の機会を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース