ダウ平均、ナスダックとも大幅反発 米新規失業保険申請件数が予想下回り安心感=米国株概況

市況
2024年8月9日 5時36分

NY株式8日(NY時間16:25)(日本時間05:25)

ダウ平均   39446.49(+683.04 +1.76%)

S&P500    5319.31(+119.81 +2.30%)

ナスダック   16660.02(+464.21 +2.87%)

CME日経平均先物 35690(大証終比:+910 +2.56%)

きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも大幅に反発している。ダウ平均は一時744ドル高まで急上昇した。S&P500は2022年11月以来の大幅上昇となった。

取引開始前に発表の米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから、本日の市場は安心感が広がっている。先週の弱い米雇用統計をきっかけに世界同時株安が発生し、米株式市場も調整色を強めただけに、本日の米新規失業保険申請件数の動向は注目されていた。

ただ、本日は買い戻しが強まったものの上値に慎重な雰囲気は残っている。「最近のボラティリティの高さは今年の残りを予見している可能性がある。景気の先行き懸念、地政学リスク、そして11月に迫った大統領選が今後数カ月、投資家を緊張させ続ける可能性がある」とのコメントも聞かれた。

「既知のもの、未知のもの、これらすべてを考慮すると、投資家はポートフォリオをディフェンシブにはしないだろうが、年末にかけてのボラティリティ上昇には備えるべきだと思う」とも語った。「投資家たちは、米景気の先行きや企業の財務状況を見極めようとしている。これから年末にかけては、消費動向が多くの見出しを飾ることになると思う」とも語った。

一旦、行き過ぎた動きは是正されているものの、再度上値を追って行くかは、この先の情勢を確認したい意向が強いようだ。

決算が続いている。医薬品のイーライリリー<LLY>が取引開始前に決算を発表し大幅高。減量および糖尿病薬のゼップバウンドおよびマンジャロの売上が好調。今年2度目の上方修正を発表した。

スポーツウエアのアンダーアーマー<UAA>が決算を受け上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、EBITDAの見通しも予想を上回った。再構築の進展を示している。

CNNやTNTを傘下に持つメディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が決算を受け下落。テレビ事業で91億ドルの減損費用を計上すると発表した。

デートアプリのバンブル<BMBL>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを従来の8―11%増から1―2%増に大幅に下方修正したことで衝撃が走った。

太陽光発電機器のソーラーエッジ・テクノロジーズ<SEDG>が決算を受け下落。1株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。粗利益率もマイナス。また、ガイダンスも公表し、予想を下回る売上高見通しを示した。

SaaSプラットフォームを提供するクラビヨ<KVYO>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。第3四半期についても予想を上回る売上高見通しを示した。

バイオ医薬品のマッケソン<MCK>が決算を受け大幅安。売上高が予想を下回った。米国での売上が振るわなかった。

マーケティングと収益化の支援ソフトを手掛けるアップロビン<APP>が決算を受け上昇。売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。

アパレルブランドを展開するヘインズブランズ<HBI>が決算を受け大幅高。売上高は予想を下回った。ただ、株価はポジティブな反応。粗利益率が予想を上回ったことが好感されている。

情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が大幅高。マイクロソフト<MSFT>との提携が伝わった。

コーヒーなど手作りドリンクのドライブスルー店舗を運営するダッチ・ブロス<BROS>が決算を受け大幅安。好決算ではあったものの、通期の出店見通しが前回発表の150―165店の下限になるとの見通しを嫌気した模様。

アンダーアーマー<UAA> 7.71(+1.24 +19.17%)

バンブル<BMBL> 5.71(-2.35 -29.16%)

ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 7.02(-0.69 -8.95%)

ソーラーエッジー<SEDG> 22.87(-0.72 -3.05%)

マケッソン<MCK> 547.51(-70.00 -11.34%)

クラビヨ<KVYO> 30.78(+7.70 +33.36%)

アップロビン<APP> 76.73(+9.54 +14.20%)

パランティア<PLTR> 29.28(+2.96 +11.25%)

ヘインズブランズ<HBI> 6.14(+0.94 +18.08%)

ダッチ・ブロス<BROS> 30.22(-7.48 -19.84%)

アップル<AAPL> 213.31(+3.49 +1.66%)

マイクロソフト<MSFT> 402.69(+4.26 +1.07%)

アマゾン<AMZN> 165.80(+3.03 +1.86%)

アルファベットC<GOOG> 163.84(+3.09 +1.92%)

テスラ<TSLA> 198.84(+7.08 +3.69%)

メタ<META> 509.63(+20.71 +4.24%)

AMD<AMD> 136.32(+7.65 +5.95%)

エヌビディア<NVDA> 104.97(+6.06 +6.13%)

イーライリリー<LLY> 845.31(+73.17 +9.48%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.