エクスペディアが決算受け上昇 宿泊数が予想を上回る=米国株個別

材料
2024年8月9日 22時37分

(NY時間09:36)(日本時間22:36)

エクスペディア<EXPE> 127.57(+9.60 +8.13%)

オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。特に宿泊数が9890万泊と予想を上回った点が注目されている。今回の決算の数字は、同社が示した需要軟化に関するコメントを相殺したようだ。

ゴランCEOは声明で「7月に入りマクロ環境は一段と厳しくなり、旅行需要も軟化している」と述べた。ただ、ウォーレンCFOは説明会で通期について、6%増収の見通しを示す一方、需要軟調を受けてグロスブッキングの見通しを従来のレンジ下限に下方修正すると述べた。第3四半期のグロスブッキングおよび売上高は3-5%増になるとの見通しも示している。

アナリストは「同社は競合のブッキング<BKNG>とエアビー&ビー<ABNB>の両社を全地域で上回ると見込んでいる。Vrboが底を打ったようで、実行力が向上している」と評した。ただ「第3四半期の見通しおよび通期のガイダンスの下方修正は懸念されたほどではなかったが、同社は旅行トレンドの減速と無縁ではない」とも述べている。

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):3.51ドル(予想:3.12ドル)

・売上高:35.6億ドル 6%増(予想:35.3億ドル)

・小売:24.3億ドル(予想:24.6億ドル)

・法人:10.5億ドル(予想:9.93億ドル)

・トリバゴ:0.77億ドル(予想:1.14億ドル)

宿泊:28.6億ドル(予想:28.4億ドル)

航空:1.11億ドル(予想:1.14億ドル)

・EBITDA(調整後):7.86億ドル(予想:7.50億ドル)

・FCF:13.1億ドル(予想:12.0億ドル)

・グロスブッキング:288.4億ドル(予想:286.4億ドル)

・宿泊数:9890万泊(予想:9330万泊)

【企業概要】

ホテル・航空券が予約できるオンライン旅行サイトを運営し、世界の利用者に提供する。また、レンタカー・クルーズ船・保険等の予約サイトも運営する。自社アプリやデスクトップ・モバイル、および業務提携やコールセンター等を通じて旅行業者が製品を販売する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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