今日の為替市場ポイント:米長期金利の上げ渋りを意識してドル買い抑制も

通貨
2024年8月12日 9時37分

9日のドル・円は、東京市場では147円82銭から146円72銭まで下落。欧米市場では147円32銭まで買われた後、146円27銭まで下落し、146円61銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に146円台で推移か。米長期金利の上げ渋りを意識してリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

直近発表の米経済指標は市場予想を下回るものが少なくないようだ。8月14日に発表される7月消費者物価コア指数(CPI)が市場予想を下回った場合、インフレ鈍化が鮮明になり、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月0.5pt利下げへの思惑を後押ししよう。15日発表の7月小売売上高は前月比で改善が予想されるものの、市場予想を下回った場合、景気減速懸念を強める材料になりやすい。

ただ、日米の株式相場が安定すればリスク回避の円買いは後退するとの見方は少なくない。日本銀行内田副総裁のハト派的見解(金融市場が不安定な状態での利上げは避けたいとの意向)を受けて9月利上げ観測は後退しており、現時点でリスク回避の米ドル売り・円買いが急速に拡大する可能性は低いとみられる。

《MK》

提供:フィスコ

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