トーカイ---1Qは増収、健康生活サービスは増収増益を果たす
トーカイ<9729>は8日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.1%増の352.15億円、営業利益が同0.7%減の16.11億円、経常利益が同4.0%増の18.25億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同38.7%増の17.17億円となった。
健康生活サービスの売上高は前年同四半期比6.8%増の185.17億円、営業利益は同8.1%増の14.54億円となった。シルバー事業の介護用品レンタルや、病院関連事業の戦略商品である「入院・入居セット」の売上が好調に推移したことに加え、ホテル・旅館の客室稼働率上昇による寝具・リネンサプライ事業の売上伸長、省人・省力化設備への投資意欲の高まりによるクリーニング設備製造事業の売上伸長により、増収となった。利益面については、前年10月より稼働した埼玉工場に係る減価償却費の計上や人件費の増加はあるものの、増収効果のほか、エネルギー原単位改善等生産性向上に努めたことによる利益貢献等により増益となった。
調剤サービスの売上高は前年同四半期比5.0%増の131.09億円、営業利益は同18.3%減の4.72億円となった。当期3店舗の出店により、157店舗の事業展開となった。前期に出店した7店舗を含めた新店効果による処方箋枚数の増加及び処方箋単価の上昇により増収となった。利益面については、かかりつけ機能の強化等による技術料売上の増加に伴う利益増の一方、医薬品の供給ひっ迫などを背景とした原価上昇、診療報酬改定を踏まえた給与体系見直しによる労務費・人件費の増加等により、減益となった。
環境サービスの売上高は前年同四半期比2.0%減の35.46億円、営業利益は同8.6%増の3.56億円となった。病院清掃売上が順調に推移したことでビル清掃管理事業が増収となった一方、リースキン事業における加盟店向け商品販売の減少などにより、減収となった。利益面については、ビル清掃管理事業における増収効果及び工程改善による収益性向上等により、増益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.4%増の1,429.25億円、営業利益が同4.8%減の76.95億円、経常利益が同3.6%減の81.95億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.0%減の55.78億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》