本日の注目個別銘柄:サッポロHD、ラクス、ケアネットなど

材料
2024年8月14日 15時34分

<4385> メルカリ 2021 -154

大幅反落。前日に24年6月期決算を発表。営業益は175億円で前期比6.7%増となり、従来予想の165億円を上振れた。初めて期初計画を発表し、25年6月期コア営業利益は220-250億円、前期比16.6-32.5%の増益と見込む。フィンテックやUSセグメントでの増益を想定。ただ、前期実績値の上振れはGMV鈍化に伴うコスト抑制が主因とみられ、GMV成長率の目標値下振れがマイナス視された。

<2585> ライフドリンクC 6310 -460

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は12.4億円で前年同期比11.5%減となっている。売上高は2ケタ増となっているものの、新工場の創業費用やM&A関連の一時費用発生などを含め、コスト増負担が大きくなったもよう。据え置きの通期予想58億円、前期比22.0%増に対して順調な進捗とはされているが、2ケタ減益スタートは想定外との見方などが優勢のようだ。

<7762> シチズン 897 -44

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は46.8億円で前年同期比15.4%減となり、市場予想を5億円程度下回った。ムーブメントでの在庫調整の影響やブランド100周年記念の宣伝費増加などが主な減益要因になったようだが、円安の好影響を考慮すると物足りない数値との見方が強い。通期予想は230億円を据え置いているが、足元での円高反転もあってコンセンサスは切り下がる形にも。

<6571> キュービーネットHD 1115 -245

急落。前日に24年6月期決算を発表、営業利益は21.2億円で前期比1.1%減となり、従来予想の24億円を下振れた。第3四半期までで前年同期比28.7%増であったが、通期では一転減益に転じた。25年6月期も19億円で前期比10.2%減と減益率拡大の見通しに。前期はシンガポール・香港など海外の減益が足を引っ張る形となったもよう。今期は店舗拡大優先など投資先行の期になると位置付けている。

<2501> サッポロHD 7144 +920

急伸。前日に上半期の決算を発表、事業利益は35.4億円で前年同期比1.1%増、4-6月期は73.4億円で同14%増益になっている。国内ビールの好調が牽引役となっているもよう。また、不動産事業について、9月中旬をめどに買収案などの募集を始めると発表、不動産やデベロッパーなどから具体的な提案などを受けるもようだ。順調な決算と合わせてポジティブに受け止められる格好へ。

<3923> ラクス 2082.5 +171.0

大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は23.3億円で前年同期比2.3倍の水準となり、市場予想も4億円ほど上振れている。売上高は想定通りの推移だが、販促費などが下振れて押し上げ要因につながったもよう。また、7月の月次動向を発表、全社売上高は前年同月比29.6%増と引き続き高い伸長をみせ、通期増収率計画の25.8%増を上回る推移が続いている。

<2150> ケアネット 527 +36

大幅続伸。発行済み株式数の5.22%に当たる234万3600株、10億円を上限とする自己株式の取得実施を発表した。資本効率の向上および機動的な資本政策の実行が目的で、取得期間は8月14日から12月23日まで。当面の需給改善につながるとの期待が先行へ。なお、同時に発表した上半期決算では、営業利益は9.9億円で前年同期比25.2%減となったが、第1四半期の状況からも大きなサプライズはないようだ。

<4386> SIGG 680 +73

急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.2億円で前年同期比69.0%増となり、据え置きの上半期計画1.9億円、同2.5%増に対して高い進捗率となっている。業績の上振れが意識される状況となっているようだ。一般社団法人向けシステム開発の継続的な受注により売上高は好調に推移のほか、UISの新規連結化効果なども押し上げ要因につながっているようだ。

<197A> タウンズ 473 +44

急伸。前日に24年6月期の決算を発表、営業利益は80.3億円で前期比61.7%増となり、従来計画の78.9億円を上振れる着地になっている。また、25年6月期は83.1億円で同3.5%増の見通しとしており、年間配当金は28円で同0.25円の増配計画に。新型コロナウイルスの検査キット及びコンボキットなどの先行きも懸念されていたとみられ、堅調なガイダンスに安心感が先行する形へ。

<6951> 日電子 5587 +110

買い一巡後は上げ幅縮小。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は前年同期比3.9倍の40.75億円で着地した。理科学・計測機器事業は電子顕微鏡を中心に引合いが引き続き好調し、産業機器事業ではシングルビームマスク描画装置とスポットビーム型電子ビーム描画装置などが好調となったもよう。25年3月期営業利益は前期比9.0%増の300億円を見込んでいる。

《TY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.