アルファベットが軟調 米司法省がグーグル分割の要請を検討と伝わる=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
アルファベット<GOOG> 163.01(-2.93 -1.76%)
アルファベット<GOOG>が軟調。前日引け後に米司法省がグーグル分割の要請を検討していると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同社が先週、傘下のグーグルがオンライン検索市場を独占しているとの画期的な判決を受けたことがその背景にあるという。
違法な市場独占を理由に米政府が企業分割を求めれば、約20年前にマイクロソフト<MSFT>の分割を試みて失敗して以来となる。一方、グーグルに競合企業とのデータ共有を増やすよう義務付けることやAI製品で不当な優位性を得るのを防ぐ措置などのより穏やかな選択肢も検討されているとも報じている。
いずれにしても政府は反トラスト訴訟の中心となった独占的契約の禁止をグーグルに求める可能性が高い。米司法省が分割計画を推し進める場合、分離される可能性が最も高いのは基本ソフト「アンドロイド」とウェブブラウザー「クローム」だという。当局はまた、検索連動型広告「アドワーズ」の売却要求も検討しているという。
首都ワシントン連邦地裁のメータ判事が今月5日、グーグルがオンライン検索・検索連動型広告市場を違法に独占しているとの判断を示した後、同社を巡る司法省の議論が本格化。グーグルは判決を不服として控訴する意向を示しているが、メータ判事は双方に対し、分割要求の可能性も含めた政府の競争回復案が関わることになる次の段階の計画を開始するよう命じた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース