NY株式:NYダウは242ドル高、CPI受けた利下げ期待が支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は242.75ドル高の40,008.39ドル、ナスダックは4.99ポイント高の17,192.60で取引を終了した。
7月消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化継続があらたに確認され、利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。同時に想定通りの結果で、積極的な利下げを期待した買いが後退し、ナスダックはその後、下落に転じた。景気への悲観的見方が後退しダウは続伸し終盤にかけて、上げ幅を拡大。ナスダックはかろうじてプラス圏を回復し終了。セクター別では、保険や不動産管理・開発が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
スナック菓子、朝食用フード製造の食品メーカー、ケラノバ(K)は同業のマースが同社買収で合意したとの発表を好感し、上昇。オンラインスポーツギャンブルのプラットフォームを提供するドラフトキング(DKNG)は競合の「ファンデュエル」を運営するフラッターエンターテインメント(FLUT)の決定を取り入れた形で、顧客にギャンブル税を課す計画の撤廃を発表し、上昇。損害賠償保険会社のオールステート(ALL)は任意福利厚生事業の売却が好感され、上昇した。
一方、検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は司法省が独禁法訴訟での勝訴を受け同社の分割要求を検討するとの報道で警戒感に売られた。カジュアルレストラン運営会社のブリンカー・インターナショナル(EAT)は四半期決算で示された通期の1株利益見通しが予想を下回り、大幅安。
ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》