【市場反応】7月鉱工業生産/8月NAHB住宅市場指数、予想下回りドル伸び悩む
米7月設備稼働率は77.8%と、6月78.4%から予想以上に低下し4月来で最低となった。また、7月鉱工業生産は前月比―0.6%と、6月+0.3%から3月来のマイナスに落ち込んだ。
その後に発表された米6月企業在庫は前月比+0.3%と、予想通り5月+0.5%から伸び鈍化も3カ月連続でプラス成長。全米不動産協会(NAHB)が発表した8月NAHB住宅市場指数は39と、7月41から上昇予想に反し低下し、昨年12月来で最低となった。4カ月連続で50割れで、住宅ローン金利やコストの高止まりに加え、需要低迷で建設業者の市場への悲観的見解を示した。50は建設業者の楽観的、悲観的見解の境目となる。
製造業や住宅指標が振るわず小売売上高や失業保険申請件数を受けた米国経済への楽観的見解は緩和。米10年債利回りは3.95%から3.92%へ低下した。ドル買いも後退し、ドル・円は149円32銭の高値から148円92銭へ弱含んだ。ユーロ・ドルは1.1010ドルから1.0950ドルまで下落後、1.0970ドルで下げ止まった。ポンド・ドルは1.2870ドルから1.2799ドルまで下落したのち1.2850ドルまで強含んだ。
【経済指標】
・米・6月企業在庫:前月比+0.3%(予想:+0.3%、5月:+0.5%)
・米・8月NAHB住宅市場指数:39(予想:43、7月:41←42)
・米・7月設備稼働率:77.8%(予想:78.5%、6月:78.4%←78.8%)
・米・7月鉱工業生産:前月比―0.6%(予想:-0.3%、6月:+0.3%←+0.6%)
《KY》