アプライドが決算受け時間外で下落 予想範囲内の見通しに物足りなさ=米国株個別

材料
2024年8月16日 5時50分

(NY時間16:47)(日本時間05:47)時間外

アプライド・マテリアルズ<AMAT> 208.94(-2.89 -1.36%)

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が時間外で下落。引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。

ただ、株価は冴えない反応。第4四半期のガイダンスも公表し、予想範囲内の見通しを示したことが物足りなかった模様。投資家はAIへの投資による大きな見返りを同社に期待していた。

同社は台湾のTSMC、韓国のサムスン電子、インテル<INTC>などの主要サプライヤーとして、AIチップの製造ラッシュの恩恵を受けている。ディッカーソンCEOは「AIソフトウェアの開発と実行に必要なハイエンドプロセッサーの製造に使用されるギアの需要は依然として旺盛だ。顧客は市場で利益を上げようと躍起になっており、新技術に多額の出費をしている」と語った。

(5-7月・第3四半期)

・1株利益(調整後):2.12ドル(予想:2.03ドル)

・売上高:67.8億ドル 5.5%増(予想:66.8億ドル)

半導体システム:49.2億ドル(予想:48.3億ドル)

グローバル・サービス:15.8億ドル(予想:15.7億ドル)

ディスプレイおよび隣接市場:2.51億ドル(予想:2.44億ドル)

・粗利益率(調整後):47.4%(予想:47.1%)

(8-10月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.00~2.36ドル(予想:2.15ドル)

・売上高:65.3~73.3億ドル(予想:69.3億ドル)

【企業概要】

半導体製造工程における、エッチング・高速熱処理・成膜などの製造装置を製造・販売し、装置や工場の性能と生産性を最適化する統合ソリューションとして、アップグレードサービスや部品交換なども行う。また、テレビ・モニター・ノートパソコンなど消費者向け製品の液晶ディスプレイ技術も有する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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