16日の株式相場見通し=米株大幅高と円安進行受けリスクオン加速
16日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均株価は大幅続伸し3万7000円台後半まで一気に水準を切り上げる公算が大きい。前日の欧州株式市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ公算が大きい。米株市場ではこの日の朝方に発表された7月の米小売売上高が前月比1.0%増と事前コンセンサスの0.3%増を上回ったことで、米景気先行きに対する過度な警戒感が和らいだ。景気敏感株に買いが広がったほか、グロース株の物色が目立ちハイテク株比率の高いナスダック指数は2.3%あまりの上昇率でダウを上回った。また、エヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株にも投資資金が流れ込み、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.9%高と上げ足が際立っている。東京市場では、欧米株高を受けリスク選好の地合いが加速しそうだ。外国為替市場でドルが買われ、1ドル=149円台まで急速なドル高・円安が進んでいることも輸出ハイテクセクターなどに強力な追い風となる。
15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比554ドル67セント高の4万563ドル06セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同401.895ポイント高の1万7594.496だった。
日程面では、きょうは対外・対内証券売買契約、3カ月物国庫短期証券の入札、10年物物価連動国債の入札、6月の第3次産業活動指数など。海外では7月の英小売売上高、6月のユーロ圏貿易収支、7月の米住宅着工・許可件数、8月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。