注目銘柄ダイジェスト(前場):Vテク、サンケン電、ダイワサイクルなど
霞ヶ関キャピタル<3498>:13140円(+960円)
大幅続伸。株主優待制度の一部変更を発表している。現在の優待制度は、保有するポイント数に応じ、グループのホテルブランドの宿泊ポイント他、食品や家電製品など様々な商品から商品を選べる「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」を導入しているが、今後は選択商品をグループサービス関連商品に絞ったものにするとしている。一方、提供ポイント数は実質的に増加するほか、長期保有特典の設定も拡充されている。
サンケン電<6707>:7268円(+633円)
大幅続伸。前日に提出された変更報告書によると、村上ファンド系の投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタルが同社株式を買い増し、保有比率がこれまでの23.58%から25.36%に上昇していることが明らかになっている。日本株の急落時に買い増しを行ったもようだ。保有目的については、資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととされている。なお、エフィッシモではUACJの買い増しも行っている。
Vテク<7717>:2891円(+261円)
大幅続伸。国内大手フォトマスクメーカーから、局所真空技術と収束イオンビームを用いた世界初のフォトマスク欠陥修正装置「ドラコ」を受注したと前日に発表している。修正位置精度の高さ、エッチング機能やデポジション機能などの微細加工性能、局所真空によるマスクの投入排出時間の短縮などが高評価されたもよう。受注規模などは明らかになっていないが、実績の積み上げなども含め中期的な業績への好影響を想定する動きが先行。
ENEOS<5020>:759.5円(+34.1円)
大幅続伸。本日は石油・石炭製品が業種別上昇率のトップになっている。前日のNY原油相場では、WTI先物9月限は前営業日比で1.53%の上昇となっており、国内石油関連株の買い手掛かり材料とされている。中東情勢の緊張状態が続いている中、米国の今後の利下げによる燃料需要増加などが想定される状況となっている。前日は米小売売上高が上振れ着地となるなど、米国景気の先行き懸念後退も原油高の支援材料に。
東エレク<8035>:28680円(+1060円)
大幅続伸。景気減速懸念の後退で前日の米国市場は大幅高となっており、SOX指数も4.9%の大幅上昇に。東京市場でも日経平均が1000円を上回る上昇となっているが、同社をはじめ半導体関連株がリード役となる形にも。なお、米国では、7月小売売上高が前月比1.0%増と市場予想の0.3%増を上回る増加となっているほか、新規失業保険申請件数も予想以上に減少する状況となっている。
ダイワサイクル<5888>:2817円(-313円)
大幅反落。25年1月期7月度の売上速報を発表した。7月は、土日の数が2日少なくかつ棚卸により営業日数が1日少なかったものの(一部店舗を除く)、引き続き人材育成に注力したことが実を結び、全店売上高は前年同月比107.5%、既存店売上高は前年同月比102.2%と好調に推移した。直営店を2店舗新規出店し、退店はなく、店舗数も順調に伸ばしているが、売上高の伸びの鈍化を嫌気して、売りが優勢となっているようだ。
ロボペイ<4374>:2506円(-2円)
もみ合い。生成AIに特化したソリューションを提供する東京大学松尾研究室発のスタートアップであるneoAIと業務提携を行い、同社の持つ決済データを活用した予測モデルの構築検証を開始したと発表し、これを好感した買いが先行している。保有している多くの決済データを活用した予測モデルの構築を行うことで、従来提供しているサービスの精度向上や、予測モデルに留まらない生成AIを活用した経理業務負荷軽減、パーソナライズドマーケティングなどの新たな価値提供が可能になるとしている。
CS-C<9258>:377円(+10円)
続伸。15日受付けで光通信が財務省に大量保有報告書(5%ルール)を提出したことを受け、これを好感した買いが先行している。報告書によれば、光通信の同社の株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有株式数は330,400株、報告義務発生日は8月7日となっている。
《ST》