株価指数先物【引け後】 調整を交えつつも、押し目狙いのロング対応

市況
2024年8月16日 18時43分

大阪9月限

日経225先物 38090 +1440 (+3.92%)

TOPIX先物 2683.0 +83.5 (+3.21%)

日経225先物(9月限)は前日比1440円高の3万8090円で取引を終了。寄り付きは3万7630円とシカゴ日経平均先物の清算値(3万7625円)にサヤ寄せする形で、買い先行で始まった。買い一巡後は前場中盤にかけて3万7500円まで上げ幅を縮める場面がみられたが、再びロングが強まり、後場の取引開始時には3万7900円を付けた。その後、3万7630円まで調整したが、終盤にかけてレバレッジ型ETFの調整買いが観測されるなか、3万8140円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

日経225先物は前場終盤からの上昇により、後場の取引開始直後に25日移動平均線(3万7890円)を捉えた。その後は強弱感が対立するなか利益確定に伴うロング解消もみられたが、終盤にかけて再びロングが強まり、節目の3万8000円を回復した。

なお、25日線は下向きで推移しており、ナイトセッションで3万7730円辺りまで下がってきた。同線が支持線として機能するようだと、75日線が位置する3万8640円処がターゲットとして意識されやすい。さらに、同線を上放れてくると、4万円の大台が射程に入るため、ショートカバーが強まるほか、レバレッジ型ETFの調整買いも引き続き入りやすいだろう。

日経225先物は4%に迫る大幅上昇によって3万8000円を回復したことで、いったんは達成感が意識されやすく、急ピッチのリバウンドによる過熱感も警戒されてくる可能性がある。ただし、為替市場では1ドル=149円台と円高修正の動きが継続している。日経平均ボラティリティ・インデックス、米VIX指数の低下が示すように日米投資家の不安心理は和らいでいる。世界株安のなかでロングポジションを解消したヘッジファンドは、今回の急ピッチの上昇によりロングポジションを積み増す行動を迫られるとみられ、調整を交えつつも、押し目狙いのロング対応となりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇した。25日、75日線が位置する14.09倍を上回って始まり、14.19倍辺りで推移する200日線を捉える場面もみられた。引き続き14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移である。明確なトレンドは出ていない状況だが、3万8000円水準からの一段高を想定した場合には、相対的に日経平均型優位の展開がありそうだ。200日線を明確に上放れる局面では、7月半ばに付けた14.47倍が意識されてくるだろう。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万6006枚、ソシエテジェネラル証券が1万5503枚、サスケハナ・ホンコンが5704枚、野村証券が4038枚、バークレイズ証券が3017枚、JPモルガン証券が2565枚、モルガンMUFG証券が2531枚、ゴールドマン証券が1664枚、SBI証券が1652枚、シティグループ証券が1652枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6531枚、ソシエテジェネラル証券が2万0472枚、バークレイズ証券が4755枚、サスケハナ・ホンコンが3998枚、JPモルガン証券が3841枚、モルガンMUFG証券が3715枚、ビーオブエー証券が3091枚、ゴールドマン証券が2682枚、シティグループ証券が2266枚、みずほ証券が2098枚だった。

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