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アプライドが決算受け下落 予想範囲内の見通しに物足りなさ=米国株個別

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2024年8月16日 22時42分

(NY時間09:42)(日本時間22:42)

アプライド<AMAT> 202.59(-9.24 -4.36%)

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。

ただ、株価は冴えない反応。第4四半期のガイダンスで予想範囲内の見通しを示したことが物足りなかった模様。投資家はAI投資による大きな見返りを同社に期待していた。

同社は、台湾のTSMC、韓国のサムスン電子、インテル<INTC>などへの主要サプライヤーとして、AIチップの製造ラッシュの恩恵を受けている。ディッカーソンCEOは「AIソフトウェアの開発と実行に必要なハイエンド・プロセッサーの製造に使用されるギアの需要は依然として旺盛だ。顧客は市場で利益を上げようと躍起になっており、新技術に多額の出費をしている」と語った。

アナリストからもポジティブな見方が多く出ている。「NAND回復の兆候はいまのところ僅かだが、輸出規制を巡る当面のリスクは大幅に低下している」といった見解や、「最先端のウェーハ製造装置(WFE)のトレンドが加速しており、新技術の成長ポテンシャルも高い」との指摘も出ている。

(5-7月・第3四半期)

・1株利益(調整後):2.12ドル(予想:2.03ドル)

・売上高:67.8億ドル 5.5%増(予想:66.8億ドル)

半導体システム:49.2億ドル(予想:48.3億ドル)

グローバル・サービス:15.8億ドル(予想:15.7億ドル)

ディスプレイおよび隣接市場:2.51億ドル(予想:2.44億ドル)

・粗利益率(調整後):47.4%(予想:47.1%)

(8-10月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.00~2.36ドル(予想:2.15ドル)

・売上高:65.3~73.3億ドル(予想:69.3億ドル)

【企業概要】

半導体製造工程における、エッチング・高速熱処理・成膜などの製造装置を製造・販売し、装置や工場の性能と生産性を最適化する統合ソリューションとして、アップグレードサービスや部品交換なども行う。また、テレビ・モニター・ノートパソコンなど消費者向け製品の液晶ディスプレイ技術も有する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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