ダウ平均は4日続伸 次の局面待ちの状態=米国株序盤

市況
2024年8月17日 1時49分

NY株式16日(NY時間12:39)(日本時間01:39)

ダウ平均   40631.54(+68.48 +0.17%)

ナスダック   17649.78(+55.28 +0.31%)

CME日経平均先物 37765(大証終比:-325 -0.86%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続伸。本日は様子見の雰囲気が広がっており、小動きに終始している。今週はS&P500、ナスダックそれぞれ3%超、5%超の値上がりとなり、週ベースで11月以来の大幅な値上がりとなっている。株価指数は8月初めの急落をほぼ取り戻し、次の局面を待っている状態。

今週はインフレ指標、そして前日に米小売売上高が発表になったが、今月初めの世界同時株安の引き金となった、景気後退懸念は過剰反応であったことを示している。

今週初めに発表されたインフレ指標はソフトランディングのシナリオがなお有効であるという希望を強め、FRBが9月FOMCで利下げを開始するという予想を裏付ける。米小売売上高は消費の底堅さを示した。

半面、投資家は回復への道のさらなる理由を探し求めている。その意味では来週のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演などが注目されるが、一部からは利下げの道筋について、さほどヒントを与えないとの見方も出ている。9月6日の米雇用統計までは様子見の雰囲気が強まるのではとの指摘も聞かれる。

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が決算を受け下落。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第4四半期のガイダンスで予想範囲内の見通しを示したことが物足りなかった模様。

衛星データ配信の設計・構築を手掛けるプラネット・ラボ<PL>が大幅高。同社の画像衛星がスペースXのミッションで打ち上げると発表したことが好感されている。

設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が下落。同社は問題となっていた取引慣行に関して、投資家に中止を約束したにもかかわらず、そのリスクに関する社内警告を無視して、使い続けていたことが内部文書によって明らかとなった。

税務サービスのH&Rブロック<HRB>が決算を受け大幅高。今年度の通期ガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。また、15億ドルの自社株買いを新たに承認したほか、増配も発表。

金融サービスのB.ライリー・ファイナンシャル<RILY>が大幅高。共同創業者でCEOのライリー氏が、同社の全株式取得を申し出たことが買い戻しを呼び込んでいる。

メディア大手のフォックス<FOXA>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も46ドルに引き上げた。

法人向けITサービスのグローバント<GLOB>が決算を受け上昇。競争が激しく、ファンダメンタルズの環境も厳しかった中で、今回の結果は心強かったようだ。

アプライド<AMAT> 208.38(-3.46 -1.63%)

プラネット・ラボ<PL> 2.49(+0.32 +14.75%)

オートデスク<ADSK> 247.31(-2.91 -1.16%)

H&Rブロック<HRB> 65.81(+8.32 +14.47%)

B.ライリー<RILY> 6.07(+1.03 +20.48%)

フォックス<FOXA> 39.78(+0.79 +2.01%)

グローバント<GLOB> 204.01(+9.64 +4.96%)

アップル<AAPL> 226.58(+1.86 +0.83%)

マイクロソフト<MSFT> 419.11(-1.92 -0.46%)

アマゾン<AMZN> 177.98(+0.39 +0.22%)

アルファベットC<GOOG> 165.62(+2.45 +1.50%)

テスラ<TSLA> 216.23(+2.09 +0.98%)

メタ<META> 529.71(-7.63 -1.42%)

AMD<AMD> 149.01(+1.65 +1.12%)

エヌビディア<NVDA> 124.18(+1.32 +1.07%)

イーライリリー<LLY> 928.85(-2.73 -0.29%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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