NY株式:NYダウは96ドル高、根強い利下げ期待が支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は96.70ドル高の40,659.76ドル、ナスダックは37.22ポイント高の17,631.72で取引を終了した。
シカゴ連銀のグールズビー総裁が景気や労働市場に懸念を表明したほか、住宅着工件数が予想を下回ったため警戒感から売られ、寄り付き後、下落。その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったため景気への懸念が緩和し、買戻しが強まり、相場は上昇に転じた。終盤にかけて、長期金利低下や根強い利下げ期待に買われ続伸し、終了。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇した一方、消費者サービスが下落した。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。税務書類作成などの専門サービスを提供するH&Rブロック(HRB)は2025年の調整後1株利益見通しが予想を上回ったほか、追加自社株買い計画などが好感され、上昇した。
製薬会社ファイザー(PFE)はドイツのビオンテックと共同開発中の1種類のワクチンで、インフルエンザ、新型コロナウイルス両方からの重症呼吸器疾病を予防することを目的としたmRNA型ワクチンを巡る最終治験結果が目標に満たず、下落。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は中国の売り上げ減が引き続き業績にひびくとアナリストが投資判断を引下げ、下落した。電動自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)は部品不足でアマゾンの配達用電動バンの生産を一時的に停止すると発表し、下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は7月23日以来で初めて15を割り込み14.65まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》