注目銘柄ダイジェスト(前場):住友ファーマ、ダブルエー、パンパシHDなど

市況
2024年8月19日 11時40分

MHグループ<9439>:196円(-7円)

大幅続落。前週末取引終了後に、24年6月期決算を発表している。営業利益は前期比57.5%減の0.23億円。従来予想の同19.3%増の0.65億円を64%ほど下回り、一転、減益で着地したことが嫌気されているようだ。BSサロン運営事業におけるPB商品売上が想定を下回ったことや売上原価や人件費の増加が響いた。25年6月期営業利益は前期比29.6%増の0.30億円予想。

助川電気<7711>:1560円(+63円)

日本経済新聞で、政府は次世代エネルギーである核融合発電の実現時期を前倒しするため、国家戦略の改定に乗り出すと報じられており、手掛かり材料となっているようだ。20日に内閣府の核融合戦略有識者会議を再開し、今年度中にも新戦略をまとめるという。同社は核融合炉の試験装置などを手掛けており、関連銘柄として資金が向かっているようだ。

住友ファーマ<4506>:588円(+34円)

大幅続伸。大和証券では、レーティングを5段階評価で真ん中の「中立」を継続する一方、目標株価を430円から560円に引き上げている。コア営業利益の予想は25年3月期12億円(会社予想10億円)、26年3月期16億円、29/3期177億円としている。25年3月期第1四半期実績を踏まえ、糖尿病治療剤ツイミーグなどの予想を下方修正する一方、前立腺がん治療剤オルゴビクスや過活動膀胱治療剤ジェムテサなどの予想を上方修正しているようだ。

パンパシHD<7532>:3519円(-203円)

大幅反落。前週末取引終了後に、24年6月期決算を発表している。営業利益は前期比33.2%増の1401億円。従来予想の1350億円を上回った。免税売上高の増加やイベント需要の回復などが追い風となった。25年6月期営業利益は営業利益は前期比7.0%増の1500億円予想。市場コンセンサスの1530億円程度を下回り、前期の大幅増益に比べ増益率が1桁にとどまることが売り手掛かりとなっているようだ。

INPEX<1605>:2204円(-37.5円)

大幅反落。前週末のニューヨーク市場でWTI原油先物(9月物)が下落しており、買い手控え要因となっているようだ。米景気の先行き懸念が後退し、原油需要が堅調に推移するとの見方がある一方、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、エジプトの首都カイロで実務協議が再開すると伝えられており、中東の緊張緩和による原油価格が下落観測が強まっているようだ。イスラエル首相府は17日、合意へ「慎重かつ楽観的」な立場を示したと報じられている。

ダブルエー<7683>:2506円(+371円)

大幅続伸。16日の取引終了後、株式分割及び株主優待制度を拡充すると発表し、好感されている。8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。優待の拡充は対象を靴以外にもバッグ及びシューケア商品等に拡大、また1単元(100株)以上保有の株主への株主優待の対象ブランドが一律であったものを、新たに、株式分割後の6単元(600株)以上保有の株主への株主優待対象ブランドを卑弥呼・NICALに拡充する。

ファンペップ<4881>:156円(+8円)

急伸。16日の取引終了後に連結子会社であるファンペップヘルスケアの機能性ペプチド「OSK9」が配合された化粧品が、コーセー傘下のアルビオンより発売されると発表し、好材料視されている。アルビオンのスキンケアシリーズ「アンフィネス」のリニューアル製品全7品目に配合されている。「アンフィネス」は、サイエンスとテクノロジーを掛け合わせた高機能スキンケアシリーズで、2010年よりエイジングケアに特化したクレンジングや化粧水、美容液などの商品を展開している。

AHCグループ<7083>:1416円(+110円)

続伸。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表し、好感されている。取得する株式の総数は30,000株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合1.43%)又は株式の取得価額の総額60,000千円を上限とし、取得期間は24年8月19日から24年11月30日までとなっている。資本効率と株主利益の向上を経営の重要課題の一つとして位置付けており、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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