PCNET Research Memo(4):企業のPCライフサイクル・マネジメントのすべてを自社提供

特集
2024年8月19日 12時44分

■強み

パシフィックネット<3021>はIT機器の導入・運用管理・クラウド・セキュリティを「サブスクリプション」モデルで提供し、企業の情報システムを適正処分に至るまで包括的に支援するIT機器管理BPOサービスを展開するオンリーワン企業である。1988年7月の創業以来、企業のIT戦略と情報システム部門を支援しており、これまで15,000社以上の企業との取り引きにより培った実績とノウハウがある。競合先として、調達・導入においては、IT商社、リース(ファイナンス)、レンタル事業者などが挙げられる。運用・保守では一部のレンタル事業者と、回収・データ消去、リユース・リサイクルにおいてはリユース事業者と競合する。その中で、同社は調達・導入から運用・保守、回収・データ消去、リユース・リサイクルをITサブスクリプション事業とITAD事業においてワンストップで提供していることが強みだ。さらに、これまでの実績とノウハウを基盤とし、革新を続けるIT社会において多様化する顧客ニーズに合わせサービスを拡大することで、トータルでの業務負荷軽減サービスが可能なほか、クロスセル・アップセルの機会が多い。

同社は長年にわたるレンタル事業を新時代のビジネスモデルであるサブスクリプションに転換し、「Marutto 365」として2018年11月からいち早くスタートさせた。今後予測される技術革新やDXを実現するための課題、例えばIT人材不足といった企業の情報システム部門が抱える課題に、いち早くサービスを展開できるといった「顧客ファースト」の機動力も、これまでの実績やノウハウに裏付けられた強みである。また、ITサブスクリプション事業で行っているPCレンタルが終了した後、返却されたPCを、ITAD事業においてリユース品として再販売している。ITサブスクリプション事業とITAD事業の2つの事業の相乗効果があること、CO2削減などをはじめとした企業のESG対応が追い風になることも同社の大きな強みと言える。

健全なネットオークションのプラットフォームを構築し、IT機器分野でのさらなるリユース促進を図るために立ち上げたIT機器専門ネットオークション「PCNET Auction」は、ITAD事業の利益向上に貢献している。「PCNET Auction」の出品数は年間約18,000、入会員数は200社を超えている。オークションはリアルタイムで通常月2回開催しており、YouTubeライブも同時配信される。同社の全拠点からの出品数の拡大に加え、法人・自治体向け出品代行の実施によって、出品数はさらに増加することが見込まれる。また、同社が管理している機器であることから、商材の品質に対する高い安心感があり、潜在ニーズは相当高いと見られる。さらなる流通量の増大とともにITAD事業における利益貢献拡大が期待できると弊社では見ている。また、ISO27001認証を取得しており、同社のセキュリティ体制は、官公庁やメガバンクなどセキュリティ管理を重要視する顧客から評価を得ている。

サービス面においては、導入から運用保守・処分までワンストップでの提供により、コスト削減だけでなく、一元管理による利便性も提供している。また、不要になった使用済みIT機器の引き取り・回収においては、業界で唯一すべての支店にテクニカルセンターを併設しているため、国内全域で対応可能である。首都圏最大級の面積を有する東京テクニカルセンターにおいては、24時間有人警備、多重セキュリティエリア、入退室管理など、国内最高レベルのセキュリティ環境を備えている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SO》

提供:フィスコ

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