オープングループ---オートメーションへの回帰で本来の高成長路線に

材料
2024年8月19日 13時39分

オープングループ<6572>は直近の数年、低採算・低成長事業の整理、人員体制の立て直しに経営リソースを投下せざるを得ない状況であったが、攻めの経営に向けた施策として自社のIdentityを「オートメーション・カンパニーグループ」と再定義し、業績のボラティリティを高めていた事業の売却・低採算キャンペーン案件の終了等を断行、のれん・ソフトウェアの減損等、業績に有意なインパクトのある特別損失は一旦出し切った。

現状、同社では中堅中小企業を対象とした業務自動化ソリューション「BizRobo!(キャッシュ・カウな事業)」、全企業共通の業務、特にコンプライアンスチェックを自動化するクラウドサービス「RoboRobo(24年2月期に単月黒字化、25年2月期は通年で黒字化が予想される事業)」、労働集約型のCPA(コスト・パー・アクイジション)広告業界におけるオートメーション化を実現するプロダクト「PRESCO(過去4年の取扱高CAGRが35.6%に達し、同社の強みであるの先端技術の社会実装が最も威力を発揮した事業)」にリソースを集中している。業績のボラティリティを高めていた事業を除いた当該中核事業は、過去4年間一貫して成長しており(売上高CAGR11.8%、EBITDA CAGR60.1%)、事業の整理統合でオーガニックな成長を見込める状況となった。事業ポートフォリオの整理に目途が付いたため、安定的な経営のための必要な資金以外は大胆に活用、手元現預金の積極活用と戦略的なM&Aによる加速度的成長も目指す。

2025年2月期の第1四半期決算は、売上高が前年同期比23.1%増の1,783百万円、営業利益が同63.9%増の164百万円と順調な滑り出しとなった。「「BizRobo!」「RoboRobo」をてがけるインテリジェントオートメーション事業は顧客数が前四半期比143社増となり、ストック売上高比率も80%台で高位安定、解約率も1%を上回らない範囲で低位安定している。「PRESCO」をてがけるアドオートメーション事業も順調。2025年2月通期も、売上高で前期比16.8%増の7,200百万円、営業利益で同25.0%増の650百万円と高い成長が見込まれている。

《NH》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.