ダウ先物は小動き ジャクソンホールでのヒント探し=米国株

市況
2024年8月19日 22時01分

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)(日本時間21:51)

ダウ先物 40802(+8.00 +0.02%)

S&P500 5583.75(+5.50 +0.10%)

ナスダック100先物 19628.00(+22.25 +0.11%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅な値動きをしている。市場は今週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演から、利下げの道筋を見極めるヒントを求めている。

米株式市場は景気後退懸念の高まりに端を発した7月中旬以降の下落から反発している。しかし、最近の経済指標は、労働市場の回復と秩序あるインフレ鈍化が示唆され、ソフトランディングへのセンチメントを押し上げた。S&P500は現在、8月初旬の急落分をすべて取り戻し、過去最高値から約2%下回る位置まで戻している。

ジャクソンホールでは金融政策のヒントが示される可能性がある。年に1度のFRBのシンポジウムは木曜日に始まり、パウエル議長が23日金曜日に講演を行う予定。市場はFRBの9月利下げを完全に織り込んでいるが、一時期高まった0.50%ポイントの大幅利下げへの期待は後退している。

一部からは「ボラティリティが低いままであれば、ファンドは株式の買いを続け、しばらく上昇が続く可能性がある。企業の自社株買いも支援材料になる」といった声も聞かれる。しかし、季節的にトレンドが弱いことが今後数週間のリスクとも指摘。さらに、地政学的な不確実性も依然燻っているほか、経済指標もまた下振れするリスクもあるとも述べている。

9月第1週に予定されている米雇用統計までは、経済指標ごとの動きによって株価の軌道が左右される可能性が高いという。

AMD<AMD>が時間外で上昇。取引開始前にサーバーメーカーのZTシステムズ社を現金と株式で買収することで合意したと伝わった。49億ドル規模の買収。ニュージャージー州に本社を置くZTシステムズ社は、AI機能に多額の投資を行っている大規模データセンター向けにサーバーコンピューターを製造している。

ライブTVストリーミングを手掛けるフーボーTV<FUBO>が時間外で大幅に5日続伸。同社株は先週末の終盤に、フォックス<FOXA>、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>、ディズニー<DIS>の大手3社が合弁で行うストリーミング・スポーツサービス「Venuスポーツ」の開始を1週間前に控え、裁判所がフーボーTVの訴えを認めたことで買いが強まっていた。その流れを週明けも引き継いでいる。

メディアプラットフォームなどエンターテインメントのシステムを手掛けるエクスペリ<XPER>が時間外で大幅高。同社は約76%を所有するパーシーブ社の実質的な全資産と負債の一部を、現金8000万ドルでアマゾン<AMZN>に売却することで合意した。

(NY時間09:01)(日本時間22:01)時間外

フーボーTV<FUBO> 1.77(+0.24 +15.69%)

エクスペリ<XPER> 9.02(+1.47 +19.47%)

アップル<AAPL> 226.02(-0.03 -0.01%)

マイクロソフト<MSFT> 418.90(+0.43 +0.10%)

アマゾン<AMZN> 177.95(+0.89 +0.50%)

アルファベット<GOOG> 167.20(+2.46 +1.49%)

テスラ<TSLA> 216.62(+0.50 +0.23%)

メタ<META> 526.34(-1.08 -0.20%)

エヌビディア<NVDA> 124.72(+0.14 +0.11%)

AMD<AMD> 149.82(+1.26 +0.85%)

イーライリリー<LLY> 922.40(+0.28 +0.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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